インフォメーション・センター

アクセス支援

Host On-Demand には、US Rehabilitation Act 第 508 条に基づき、運動性や視力に障害のあるユーザーを支援するために、Host On-Demand エンド・ユーザー・クライアントには新しいアクセス支援機能があります。 この機能には、すべてのアクションに対応するキーボード (マウスを使用しない操作)、 ユーザー・インターフェース制御のサイズ、フォント、および色に関する表示システムの設定のサポート、拡張されたカラー再マップ、および選択したグラフィックスを説明するテキストが含まれます。 アクセス支援の利点を生かしたいと思っているユーザーには、Java 2 プラットフォームの特定バージョンである Java 1.4 が必要です。 これらの機能は Windows プラットフォームで使用できます。

アクセス可能な Host On-Demand パネルをユーザーにデプロイする必要がある管理者は、デプロイメント・ウィザードで「追加オプション」ウィンドウの「クライアント Java タイプ」として「Java 2」または「自動選択」を選択してください。

スクリーン・リーダー・アプリケーションを使用して Host On-Demand サーバーをインストールしようとする場合には、Host On-Demand インストール・ウィザードの代わりに対話式ランタイム・コンソール・モード・ウィザードを使用してください。 コンソール・モード・ウィザードを起動するには、以下のステップを行ってください。

  1. HODINST\ ディレクトリーに移動します。
  2. 該当する EXE ファイル (hodinstallwin.exe または hodinstallwin_console.exe) を見つけます。
  3. コマンド行から、hodinstallwin.exe -accessibilityhodinstallwin_console.exe -accessibility のいずれかを入力します。
システムの Java 実行時環境 (JRE) には、JAWS 画面リーダーなどの幾つかの支援テクノロジーがインストールされています。デプロイメント・ウィザードを処理するためにこの支援テクノロジーが必要なユーザーは、デプロイメント・ウィザードでは、システムの JRE ではなく Host On-Demand にインストールされた JRE が使用されることに留意しておかねばなりません。 管理者は、支援テクノロジーでデプロイメント・ウィザードを処理できるようにするため、支援テクノロジーの JRE 中の幾つかのファイルを Host On-Demand の JRE にコピーする必要があります。変更が必要なファイルの詳細については、支援テクノロジーの文書を参照してください。

アクセス支援機能には、以下が含まれています。

システム表示画面設定 (フォント、フォント・サイズ、およびカラー) のサポート
テキスト・オペレーター情報域 (OIA)
GUI パネル対話に対応するキーボード
カラー再マップ用の数値
選択したグラフィックス用の記述テキスト
すべてのインターフェース・コンポーネントの名前と記述


システム表示画面設定 (フォント、フォント・サイズ、およびカラー) のサポート

Microsoft Windows オペレーティング・システムは、システムのカラー、フォント、フォント・サイズ、およびハイコントラスト設定を構成する機能をもっています。Host On-Demand は、クライアント・パネルに加えてログオン・パネル、セッション・プロパティー・パネル、Host On-Demand デスクトップを含めて、デフォルトでこれらの設定を継承します。ただし、ホスト・セッションの緑色の画面は、Host On-Demand アプリケーション内から制御されるので、これらの設定を継承しません。ホスト・セッションの緑色の画面の設定を変更するには、セッション・プロパティーの画面オプションにあるセッションの「カラー再マップ」オプションおよびフォント・オプションを使用します。

Windows オペレーティング・システムのコントロール・パネルから Host On-Demand ウィンドウのカラー、フォント、フォント・サイズ、およびハイコントラスト設定を変更できます。 たとえば、Windows 2000 を使用している場合にハイコントラスト設定を変更するには、コントロール・パネルを開き、「アクセス支援のオプション」アイコンをダブルクリックして、「画面」タブを開きます。カラー、フォント、およびフォント・サイズを変更するには、コントロール・パネルを開き、「画面」アイコンをダブルクリックして、「外観」タブを開き、「項目」ドロップダウン・メニューを使用してシステム設定を変更します。

Host On-Demand はカラー、フォント、およびフォント・サイズの設定を以下の項目から継承します。

3D オブジェクト
アクティブ・ウィンドウ、非アクティブ・ウィンドウ、およびメッセージ・ボックスのフォントおよび枠の色を変更します。
アクティブ・タイトル・バー
アクティブ・タイトル・バーのフォント・タイプ、フォント・サイズ、フォントの色、フォント属性、タイトル・バーのサイズ、およびタイトル・バーの色を変更します。
アクティブ・ウィンドウ枠
アクティブ・ウィンドウ枠のサイズおよび色を変更します。
「表題」ボタン
ウィンドウの「最小化」、「元のサイズに戻す」、および「閉じる」の各ボタンのサイズを変更します。
非アクティブ・タイトル・バー
非アクティブ・タイトル・バーのフォント・タイプ、フォント・サイズ、フォントの色、フォント属性、タイトル・バーのサイズ、およびタイトル・バーの色を変更します。
非アクティブ・ウィンドウ枠
非アクティブ・ウィンドウ枠のサイズおよび色を変更します。
メニュー
アクティブ・ウィンドウのメニュー・バーの色、メニュー・バーのサイズ、フォント・タイプ、フォントの色、フォント・サイズ、およびフォント属性を変更します。
メッセージ・ボックス
メッセージ・ボックスのフォント・タイプ、フォントの色、フォント・サイズ、およびフォント属性を変更します。
スクロール・バー
アクティブ・ウィンドウのスクロール・バーの幅を変更します。
選択済み項目
選択済み項目のサイズ、色、フォント・タイプ、フォント・サイズ、フォントの色、およびフォント属性を変更します。
ツールのヒント
吹き出しテキストのサイズ、色、フォント・タイプ、フォント・サイズ、フォントの色、およびフォント属性を変更します。
ウィンドウ
アクティブ・ウィンドウの背景およびフォントの色を変更します。

テキスト・オペレーター情報域 (OIA)

OIA とは、ホスト・セッション画面の最下部にある区域のことで、ここにセッション標識およびメッセージが表示されます。 セッション標識は、ワークステーション、ホスト・システム、および接続性についての情報を表示します。セッション標識のリストについては、Host On-Demand トラブルシューティング・ガイドの「OIA の理解」を参照してください。

スクリーン・リーダーはセッションの OIA で使用されるグラフィック記号を解釈できないので、Host On-Demand では現在、テキスト OIA を表示するためのオプションを提供しています。 テキスト OIA はグラフィック記号を解釈して、それをスクリーン・リーダーが解釈して、読み取ることができるテキストとして表示します。これはカーソル位置のメモリー位置を消去せずに、緑色の画面からテキスト OIA フィールドに (Ctrl+Tab を使用して) 切り替えられるように設計されています。 Shift+Tab により、テキスト OIA からホスト・セッションの現在の位置にフォーカスが戻されます。 たとえば、緑色の画面で現在のカーソル位置を認識して、セッションで生じる可能性のある問題を診断したい場合には、テキスト OIA にタブ・キーで移動するだけで、スクリーン・リーダーがテキスト OIA フィールドにあるテキストを読み取ります。 緑色の画面に戻る準備ができたならば、Shift+Tab を押すだけで、そのセッションに戻ることができます。

テキスト OIA は、テキスト・ストリングが入っている一連の行です。テキスト OIA でのナビゲートは、キーボードの上下矢印を使用して移動できます。 セッションにログオンすると、テキストの初期行には、そのセッションの OIA フィールドのデフォルト値が記述されています。 画面上でアクションを実行し、カーソルを移動していくと、テキスト OIA が文を更新して、画面上の現行活動を記述します。 テキスト OIA は、OIA の現在の状況を表すのであって、OIA の実行ヒストリーを表すものではありません。

テキスト OIA は、セッション画面上のグラフィック OIA のすぐ下にあって、次の 3 つの位置から使用可能にできます。

ユーザーがテキスト OIA を「表示」メニューで表示するように選択した場合には、ユーザーがセッションを終了して再開した後も、オプションは選択状態のままです。ユーザーは、グラフィック OIA とテキスト OIA の両方を表示するか、その一方を表示するか、いずれも表示しないかを選択できます。

仮想端末 (VT) セッションでは、ユーザーは文をテキスト OIA に追加できます。Host On-Demand はユーザーが追加するものを制御しませんから、スクリーン・リーダーがその文を読み取れる場合も、読み取れない場合もあります。

GUI パネル対話に対応するキーボード

ホスト・セッション画面では、キーまたはキーの組み合わせを使用して、マウスを使用して実行できる操作が実行可能となります。 Host On-Demand バージョン 8 からは、キーボードに相当する次の機能が使用できます。

Host On-Demand のすべてのセッション

FTP セッション

Host On-Demand のキーボード対応のより包括的なリストについては、 『デフォルトのキーボード・マッピング』を参照してください。

次の表には、Host On-Demand でサポートされる Windows キーボード対応のうち、よく使われるものを示します。

キーおよびキーの組み合わせは「キーボード再マップ」機能を使用して再マップできるので、ショートカットは次の表にリストされた内容とは異なることがあります。

機能 対応するキーボード
次にジャンプ Ctrl+J
画面印刷 Ctrl+P
終了 Ctrl+Q
切り取り Ctrl+X
コピー Ctrl+C
貼り付け Ctrl+V
すべて選択 Ctrl+A
ホストへファイルを送信 Ctrl+S
ホストからファイルを受信 Ctrl+R
マクロの再生 Ctrl+M
アプレットの実行 Ctrl+U
索引 Ctrl+H

オペレーティング・システムには、アクセス支援機能として標準のショートカット・キーが組み込まれています。 この資料は、オペレーティング・システム固有のアクセス支援機能には対応していません。 これらの機能についての詳細は、使用しているオペレーティング・システムの資料を参照してください。

カラー再マップ用の数値

Host On-Demand には現在「カスタム・カラー」ウィンドウがあり、ここで、一連のコントラスト・レベルを作成できる各種のカラー選択が提供されています。 このウィンドウによって、色調/彩度/輝度の値および赤/緑/青の値について、それらの数値に基づいてカスタム・カラーが選択できます。 「カスタム・カラー」ウィンドウの詳細は、「カスタム・カラー」を参照してください。

選択したグラフィックス用の記述テキスト

視力障害のあるユーザーのために、リンク、ヘッダー、 バナーなどの意味のある情報を伝えるグラフィックスおよびイメージをテキスト形式で利用することができます。 これらのグラフィックスおよびイメージにマウス・カーソルを置くと、説明テキストが表示されます。 たとえば、このオンライン・ヘルプ・ファイルでは、右上隅のインフォメーション・センターのグラフィックスに "インフォメーション・センター" という説明テキストがコード化されています。

インターフェースを単に強調するだけのその他のグラフィックスおよびイメージは、 テキストでの説明を提供しません。

Netscape 6 では、マウス・カーソルをグラフィックスの上に置いても説明テキストは表示されません。 「表示」>「ページ情報」>「画像」を選択して、「代替テキスト」を見てください。

すべてのインターフェース・コンポーネントの名前と記述

Host On-Demand は、ステータス・バー、ダイアログ・ボックス、ボタン、テキスト・フィールドなど、クライアントのグラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) コンポーネントの名前と記述を提供するようになっています。こうした名前と記述は、製品 GUI では見れませんが、スクリーン・リーダーなどの援助ツールを使用してアクセスできます。 


 

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