インフォメーション・センター

キーボードの再マップ

キーボードの再マップによって、一連のキー・ストロークを特定のアクションに関連付けることができ、その一連のキー・ストロークを入力して、アクションを起こさせることができます。一連のキー・ストロークは、単一のキーか単一のキーと Shift、Ctrl、または Alt の組み合わせのいずれかとすることができます。文字の表示、ホスト機能の実行、カスタム機能の実行、あるいはメニュー・コマンドの実行のためのアクションが可能です。

「キーボード」ウィンドウにアクセスするには、ツールバーの「再マップ」ボタンをクリックして、「編集」> 「設定」>「キーボード」とクリックするか、セッション・プロパティーの「キーボード」をクリックします。数字キー 0 から 9、*、および # を再マップすることができます。

このヘルプ・ファイルの残りには以下のサブセクションがあります。

キー割り当て
機能へのキーの割り当て
カスタム機能へのキーの割り当て
アプレットへのキーの割り当て
マクロへのキーの割り当て
複写キーの割り当て
キーの割り当て解除
キー割り当てのための検索
キー割り当ての復元
キーの再マップに関する制限
APL キーボードのサポート

キー割り当て

Open (オープン)
キーボードやツールバーなどの構成コンポーネントの新しい定義を次の 2 つの異なる場所から開くことができます。

デフォルトではセッション中の現行キーボード定義が選択されます。キーボードまたはツールバー定義ファイルを開くには、アクセスできるドライブ (共有またはローカル) にその定義をあらかじめ保存していなければなりません。詳しくは、「キーボード、ポップアップ・キーパッド、およびツールバーの構成コンポーネントを開く」を参照してください。

カテゴリー
処理したい機能のカテゴリー (例えば、文字、ホスト機能、カスタム機能、 およびメニュー・コマンド) を選択します。

いずれかのカテゴリーを選択すると、そのカテゴリー内の具体的な機能が、それらの機能に 割り当てられたキーとともに下の表に表示されます。この表から機能を選択して、その機能のキー割り当てを変更します。詳しくは、「デフォルトの文字と機能」を参照してください。

管理者が「キーボード・マッピングの編集」を無効に設定している場合は、この画面で使用可能なボタンは「キーの検索」のみで あることに注意してください。
キーの割り当て
機能を選択した後で、このボタンをクリックして、その機能にキーを割り当てます。
キーの割り当て解除
機能を選択した後で、このボタンをクリックして、そのキーの割り当てを取り消します。
カスタム機能
カスタム機能エディターを立ち上げるには、 このボタンをクリックします。特定のキーボード機能は、Z and I Emulator for Web で事前定義されており、再マップできます。カスタム機能エディターを使用すると、 HTML ファイルおよび JavaScript ファイルを編集しなくても、 カスタム機能と呼ばれる新規のキーボード機能を定義および保守することができます。これらの新しい機能は、事前定義されているキーボード機能と同様にキーの組み合わせにマップされます。カスタム機能エディターを使用すると、カスタム機能を追加または削除できます。次に「キーボードの再マップ」ダイアログを表示し、「カテゴリー」リストから「カスタム機能」を選択すると、自分で定義したカスタム機能が、再マップ可能なリストに表示されます。また、「ツールバーのカスタマイズ」ダイアログの「キー・ストローク」ページから、ツールバー・ボタンをカスタム機能に割り当てることもできます。
キーのリセット
キーをデフォルトの割り当てに復元するには、このボタンをクリックしてからキーを選択します。
すべてリセット
すべての機能に対してデフォルトのキー割り当てを復元するには、このボタンをクリックします。
キーの検索
特定のキーが既に機能に割り当てられているかどうかを調べるには、このボタンをクリックします。既にこのキーに割り当てられている機能がある場合は、その機能が、 割り当てられているキーとともに強調表示されます。
保存および別名保存
キーボード定義を開いた時の場所に保存するには、「保存」をクリックします。キーボード定義を現行セッションかローカル・システム上のファイルのいずれかに保存するには、「別名保存」をクリックします。デフォルトではセッション中の現行キーボード設定が選択されます。「別名保存」オプションについて詳しくは、「キーボード、ポップアップ・キーパッド、およびツールバーの構成コンポーネントを保存」を参照してください。

機能へのキーの割り当て

機能にキーを割り当てまたは再割り当てする方法

  1. ホスト・セッション・ウィンドウから開始します。
  2. 「編集」>「設定」>「キーボード」をクリックするか、あるいはツールバーの「ボタンの再マップ」をクリックします。
  3. 「キー割り当て (Key Assignment)」タブをクリックする。
  4. 「カテゴリー」を選択します。
  5. キーを割り当てたい機能を選択します。
  6. 「キーを割り当てる (Assign a Key)」をクリックする。
  7. キーボード上で、この機能に割り当てたいキーを押します。

    Alt、Ctrl、およびシフト・キーを使用して、キーの組み合わせ (例えば、Alt+F1 または Ctrl+Alt+Q) を機能に割り当てることができます。Netscape 6.x より前のバージョンのブラウザーをご使用の場合は、機能に Alt キーでのキーの組み合わせを割り当てようとすると、問題が起きることがあります。この場合は、キーの組み合わせに Alt を使用しないでください。

    キーが既に機能に割り当てられている場合には、 そのキーが割り当てられている機能が表示され、最初にそのキーの割り当て解除を行うよう指示されます。

  8. 必要なすべてのキーを正常に割り当てた後に、「OK」をクリックしてください。

カスタム機能へのキーの割り当て

「カスタム機能」カテゴリーの下の「キーボードの再マップ」に現在リストされていないカスタム機能に、キーまたはキーの組み合わせを割り当てたい場合、カスタム機能エディターを使用して定義できます。これを行うと、任意のキーへの割り当てが可能な新規に定義された機能を持った「カスタム機能」カテゴリーが表示されます。機能へのキーの割り当てのステップに従い、カテゴリーとして「カスタム機能」を選択して、 割り当てを完了してください。

セッションの開始に使用する HTML または Java スクリプト・ファイルで、カスタム機能をオプションで定義できます。詳しくは、「追加 HTML パラメーターの追加」を参照してください。

アプレットへのキーの割り当て

アプレットにキーを割り当てまたは再割り当てするには、最初にアプレットを実行する必要があります。

  1. ホスト・セッション・ウィンドウから開始します。
  2. 「アクション」 >「アプレットの実行」とクリックするか、 あるいはツールバーの「アプレットの実行」ボタンをクリックします。
  3. 実行したいアプレットの名前を入力して、「実行」をクリックします。

    これで、そのアプレットがキー割り当てに使用可能になります。

  4. 機能へのキーの割り当ての場合のステップに従って、割り当てを完了してください。

マクロへのキーの割り当て

  1. キーの組み合わせをマクロに割り当てるには、事前にマクロを作成する必要があります。マクロを作成するには、 「アクション」>「マクロの記録」をクリックするか、あるいはマクロ・エディターを使用してマクロをインポートします。
  2. 「編集」>「設定」>「キーボード」をクリックして、「キーの再マップ」機能にアクセスします。
  3. プルダウン・メニューを使用して、「マクロ」カテゴリーを選択します。
  4. 「マクロ」カテゴリーを選択したら、選択したマクロがテーブル内のリストに表示されるので、『機能へのキーの割り当て』のステップに従って、そのマクロにキーの組み合わせを割り当てることができます。注: ユーザー・ライブラリー内のマクロを選択すると、Z and I Emulator for Web は、マクロの実行時に選択されたマクロ名をすべてのユーザー・ライブラリーの場所で検索します。詳しくは、「ユーザー定義のマクロの場所の検索」を参照してください。

複写キーの割り当て

この機能は、1.8 以降の Java プラグイン (または Macintosh クライアントでは Java プラグイン 8 以降) を使用して実行中の Z and I Emulator for Web クライアントにのみ適用されます。 追加の制限については、「キーの再マップに関する制限」を参照してください。

キーボードの複写キーは、独立した機能に割り当てることができます。 複写キーには、キーボード上の複数場所にある Shift または Ctrl のようなキーが含まれます。 複写キーについて固有のマッピングを割り当てるには、 「機能へのキーの割り当て」の場合のステップに従ってください。 

このサポートは、修飾子として使用されているキーには影響しません。 Ctrl、Alt、Shift、またはメタを別のキーと組み合わせて使用した場合は、修飾子についてはキーの場所が処理されることはありません。 例えば、Shift+Enter のキーの組み合わせの場合は、Shift キーの場所は無視されます。 したがって、Shift キーは修飾子として定義されるので、この組み合わせでは右または左の Shift キーがどちらも同じ働きをします。


管理者は、デプロイメント・ウィザードを使用して、HTML モデル・ページについて定義されているセッションのプロパティーを直接変更することができます。 管理者がデプロイメント・ウィザードを使用してキーボード・プロパティーを変更する場合は、次の点に注意する必要があります。
  • デプロイメント・ウィザードを使用して定義されたキーボード・マッピングでは、複写キー・サポートが使用されます。したがって、キーボード上の複数場所にある Ctrl のようなキーは独立したキーおよび機能にマップすることができます。 
  • これらのマッピングとのセッションがバージョン 1.8 以降 * の Java ランタイム環境 (JRE) によってクライアントにロードされた場合は、独立したマッピングはすべて保存されます。 
  • これらのセッションがバージョン 1.8 より前の JRE によってクライアントにロードされた場合は、独立したマッピングを処理できません。  それに代えて、テン・キーまたは左の Shift/Ctrl/Alt/メタ・キーからのキーが、キーボードのメイン場所または右の Shift/Ctrl/Alt/メタ・キーからのそれぞれ対となる片方のキーと同じマッピングを共有します。

キーの割り当て解除

機能へのキーの割り当てを元に戻すには、機能を選択し、次に「キーの割り当て解除」をクリックします。

キー割り当てのための検索

キーが既に機能に割り当てられているかどうかを調べる方法

  1. 「キーの検索」をクリックします。
  2. キーボード上で、調べたいキーまたはキーの組み合わせを押します。

そのキーが既に機能に割り当てられている場合には、その機能が割り当てられたキーとともに強調表示されます。そのキーに機能が割り当てられていない場合には、「割り当てられていません」というメッセージが表示されます。

キー割り当ての復元

以前に再割り当てしたキーをデフォルトの割り当てに復元する方法

  1. 「キーのリセット」をクリックします。
  2. 復元したいキーをクリックします。

すべてのキーをデフォルトの割り当てに復元するには、「すべてリセット」をクリックします。

3270 および 5250 エミュレーターの場合はデフォルトによって、Ctrl キーが Enter 機能にマップされています。Java では左と右の Ctrl キーが区別されないので、この変更は、 両方の Ctrl キーが Enter として働くことを意味します。Ctrl をさらに再マップする、 あるいはこれを別のキーと組み合わせて使用でき、さらに、 Enter 機能は依然としてその他の任意のキーに再マップできます。

キーの再マップに関する制限

キーの再マップについては、以下の制限に注意してください。

  1. Java 2 を Z and I Emulator for Web と一緒に使用すると、Ctrl-Tab キーおよび Ctrl-Shift-Tab キーの組み合わせは再マップできません。Java 2 では、これらのキーの組み合わせは Java フォーカス・マネージャーによって使用されていて、処理のために Z and I Emulator for Web には戻りません。

  2. 一部のキーの組み合わせは同様に扱われるため、異なるキーボード機能に割り当てることができません。

  3. 複写キー・サポートは、1.8 以降の Java プラグインを使用して実行中の Z and I Emulator for Web クライアントにのみ適用されます。Macintosh クライアントには、重複キー・サポートのためにバージョン 1.8 以降の JRE が必要です。 JRE がバージョン 1.8 より前のものである場合、キーボード上のキーの場所は認識されません。

  4. バージョン 1.8 より前の JRE の場合、「キーを押す」および「キーを放す」といったキー・イベントは、オペレーティング・システムやキー・イベントが処理されているマシンのキーボード・レイアウトによって異なってきます。JRE は、以下のものを区別しません。 

  5. 複写キー・サポートは、修飾子として使用されているキーには影響しません。 Ctrl、Alt、Shift、またはメタを別のキーと組み合わせて使用した場合は、修飾子についてはキーの場所が処理されることはありません。 A Z and I Emulator for Web のユーザーまたは管理者は、以下のキーの組み合わせに異なるキーの再マップ機能を割り当てることができません。 

  6. JRE は、これらのキーの組み合わせを同一のキー・イベントとして処理します。例えば、JRE によって右の Ctrl+P が左の Ctrl+P と同じように処理されている場合、Z and I Emulator for Web でこれらのキーの組み合わせを異なるキーの再マップ機能に割り当てることはできません。

  7. 左の Shift/Ctrl/Alt/メタ・キーまたはテン・キーである複写キーを再割り当てし、直前の Java リリースの Z and I Emulator for Web を立ち上げた場合は、「不明キー・コード」のメッセージを受け取ります。  

  8. 一部の複写キーは、すべてのキーボードにはありませんが、Java は特定のキーが存在しているかどうかを確認するためのテストを行うことができません。 したがって、キーの再マップ機能では、キーボードに存在しないキーについてはデフォルトの割り当てとなる可能性があります。 これらのキーの再マップを削除することができますが、それらを再割り当てすることはできません。

  9. 管理者としてキーをマップする場合は、一部のクライアントには管理者と同じキーボード・レイアウトがない場合があることに留意してください (例えば、Macintosh のユーザーにはメタ・キーまたはコマンド・キーがない場合があります)。このようなことを考慮してマッピングを計画してください。そうでないと、クライアントはデフォルトのマッピングの一部を使用できなくなる可能性があります。

  10. Sun Java 2 バージョン および IBM Java 2 の場合、Z and I Emulator for Web は、以下のキーの組み合わせに対してキー名の一部として「不明なキー・コード」を表示します。

APL キーボードのサポート

Z and I Emulator for Web はデフォルトで APL キーボードをサポートするようになりました。これより前は、Z and I Emulator for Web でカスタマイズ済みアプレットを実行することで APL キーボードがサポートされていました。この場合、APL キーのマッピングを含んでいるアプレットを作成する必要がありました。今回の新しい機能拡張により、アプレットの作成の必要はなくなりました。Z and I Emulator for Web での APL サポートは、HCL Z and I Emulator for Windows で提供されるものと同様です。Ctrl+F8 を押すことによって、APL キーボードを有効/無効にできます。APL サポートは、3270 セッション専用です。

3278 APL 拡張文字コードのサポート

Z and I Emulator for Web は 3270 表示セッション用 3270 APL 文字とともに、3278 APL 拡張文字コードをサポートします。

構成: 3278 APL 拡張文字セット用のマッピングを持つ ExtendedAPL アプレットを、始動時にセッションに追加することができます。以下のタスクを実行できます。

  1. デプロイメント・ウィザードを開始し、「HTML の作成/編集」を選択します。APL を一緒に使用するセッションのための「プロパティー」ウィンドウの「開始オプション」タブで、以下を追加してください。
    1. アプレット」に自動開始プルダウンを設定します。
    2. 自動開始名」フィールドに com.ibm.eNetwork.HOD.applet.ExtendedAPL と入力します。
  2. HTML ファイルを保存します。
  3. クライアント・システムで、アクセスする、保存された新規または変更済み HTML ファイルをクリックします。
  4. Ctrl+F11 キーを押すと、APL を有効または無効にすることができます。

セッション・メニューから「アクション」 > 「アプレットの実行」を選択し、またアプレットの名前として com.ibm.eNetwork.HOD.applet.ExtendedAPL を入力すると、セッションの開始後にこのアプレットを実行できます。

このアプレットを WCT で実行するには、プラグインの作成時に、hodappln2.jar (問題判別が有効である場合は hodappl2.jar) ユーザーをユーザー JAR ファイルとして追加する必要があります。

注: 3278 APL 拡張文字コードの追加は、Ctrl+F8 のキーの組み合わせで有効にできる既存の 3270 APL 機能には影響しません。

このサポートは、3 型の APL キーボード・レイアウトに対してのみ有効です。(BIDI、タイ語、およびヒンディ語でのコード・ページでは使用できません。)

システムの地域設定および言語設定を構成するには、以下の手順に従ってください。

ExtendedAPL アプレットを実行する場合、Ctrl+F11 キーの組み合わせは、常に拡張 APL モードの有効と無効に使われます。keyremap でこの組み合わせにアクションを割り当てても無視されます。

関連トピック:

  • キーを反復または非反復として指定
  • キー・ストローク・バッファリングの指定
  • デフォルトの文字と機能