IPMonitor は、クライアントとホストの間を流れるセッション・データが含まれたトレース情報を収集するために使用できる Java ユーティリティーです。IPMonitor トレースは手動で、またはデプロイメント・ウィザードの「拡張オプション」にある「問題判別」ウィンドウを使用して、有効にすることができます。IPMonitor はクライアントとホストの間の媒介として機能します。クライアントは IPMonitor に接続し、IPMonitor はホストに接続します。次に、IPMonitor はクライアントとホストの間を流れるセッション・データを記録します。IPMonitor は、Java アプリケーションとして使用することも、Java アプレットとして使用することもできます。
これで、問題を再現し、トレース情報を取り込むことができます。トレースは Z and I Emulator for Web サーバー上に保管されるため、ユーザーがトレース・ファイルを管理者に送信する必要はありません。
IPMonitor は暗号化データを取り込んで適切に再生しますが、暗号化されているため、そのデータはデバッグには使用できません。トレースを正しくデバッグするためには、IPMonitor を実行する前に、トレースに使用されているセッションで TLS または SSL を無効にする必要があります。TLS も SSL もオフになっていない場合、IPMonitor によって取り込まれたデータは暗号化された状態であるため、問題判別には使用できません。TLS または SSL をオフにするには、以下の手順に従ってください。
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自動モードと通常モードとの違いは以下のとおりです。
IPMonitor
HTML パラメーターが組み込まれている必要があり、また問題判別コンポーネントも組み込まれている必要があります。Z and I Emulator for Web 管理者であれば、ユーザーが HTML ファイルにアクセスできるよう、そのファイルを変更できます。管理者が介入することなく、ユーザーは問題を再現してトレース情報を取り込むことができます。自動モードの IPMonitor は、セッションが開始された直後、自動的に始動します。このバージョンの IPMonitor はユーザーにとって使いやすく、管理の負担を小さくしますが、ユーザーは HTML ファイルに指定されているホスト、ポート、およびトレース・ファイル・パスしか使えなくなります。
このバージョンの IPMonitor は、トレース対象のホストまたはポートの変更において柔軟性を発揮しますが、IPMonitor の構成における管理の負担は大きくなります。
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