スキーマ名およびテーブル名のフィルタリングのレベル
このオンライン・ヘルプ・ファイルでは、
- Z and I Emulator for Web (Database On-Demand クライアントを含む) のスキーマ名およびテーブル名の各種のフィルタリング・レベルについて説明し、さらに
- 各種のレベルの関係についても説明します。
このオンライン・ヘルプ・ファイルのセクションは、以下のとおりです。
フィルタリング・レベルによって影響を受ける領域
フィルタリング・レベルの要約
フィルタリング・レベルの説明
例
フィルタリング・レベルによって影響を受ける領域
すべてのフィルタリング・レベルは、ある単一の領域に影響します。すなわち、SQL ウィザード (または File Upload ウィザード) が実行時に表示する使用可能なテーブルのリストです。フィルタリングは、どのスキーマ名およびテーブル名を使用可能なテーブルのリストに表示するかを判別します。「使用可能なテーブルのリスト」を参照してください。
フィルタリング・レベルの要約
このセクションでは、フィルタリング・レベルの特性の一部について要約します。
- フィルタリング・レベルをインプリメントする担当者
- フィルタリング・レベルと直前のレベルとの関係
- フィルタリング・レベルのスキーマ、テーブル、あるいはこの両方への影響の有無
フィルタリング・レベルをインプリメントする担当者はデータベースのシステム管理者、Z and I Emulator for Web 管理者、あるいはユーザーのいずれかです。
フィルタリング・レベルは、その直前のフィルタリング・レベルとの間で次の 2 つの関係のいずれかになります。
- 直前のレベルにさらにフィルタリングを追加するか、あるいは
- 直前のレベルのフィルタリングをオーバーライドして、置き換えます。
フィルタリング・レベルはスキーマ、テーブル、あるいはこの両方に影響することがあります。
次の表は、それぞれのフィルタリング・レベルの情報を示しています。
フィルタリング・レベル: |
インプリメントする担当者: |
直前のレベルとの関係: |
スキーマまたはテーブルへの影響: |
1 |
システム管理者 |
(直前のレベルなし) |
スキーマおよびテーブル |
2 |
Z and I Emulator for Web 管理者 |
レベル 1 にさらにフィルタリングを追加します |
スキーマおよびテーブル |
3 (Z and I Emulator for Web 管理者によって有効にされた場合) |
ユーザー |
レベル 2 のフィルタリングをオーバーライドして、置き換えます |
スキーマおよびテーブル |
4 (Z and I Emulator for Web 管理者によって有効にされた場合) |
ユーザー |
レベル 3 のフィルタリングをオーバーライドして、置き換えます |
スキーマおよびテーブル |
5 |
ユーザー |
さらにフィルタリングを追加します |
スキーマ |
6 |
ユーザー |
さらにフィルタリングを追加します |
テーブル |
フィルタリング・レベルの説明
- レベル 1. データベース・サーバー
システム管理者がシステム設定を制御し、ユーザーが一部のスキーマおよびテーブルの名前を表示できないようにすることができます。
- レベル 2. Z and I Emulator for Web 管理者によって定義されたテーブル・フィルター
- 場所:
- Z and I Emulator for Web クライアントの場合:
3270 ディスプレイ・セッション、5250 ディスプレイ・セッション、または VT ディスプレイ・セッションのセッション・プロパティー・ウィンドウ (セッション・ウィンドウではない) の「データ転送のデフォルト」ウィンドウの「テーブル」タブ上の「テーブル・フィルター」フィールド。
- Database On-Demand クライアントの場合:
管理ユーティリティーの「ユーザー・オプション」ウィンドウ (または「グループ・オプション」ウィンドウ) の「テーブル」タブ上の「テーブル・フィルター」フィールド。
- 詳細記述:
- コンテンツ:
スキーマ名、スキーマ・フィルター、テーブル名、およびテーブル・フィルター。
- 影響:
- 「使用可能なテーブルのリスト」に表示するスキーマ名およびテーブル名を指定します。
- フィルタリングを直前のレベルにさらに追加します。
- オーバーライド・オプション:
管理者は、ユーザーがレベル 2 のフィルター値をオーバーライドして置き換えることを許可できます。
- Z and I Emulator for Web クライアントでは、「機能を使用不可にする」ウィンドウの「編集権限」タブの 「テーブル・フィルターの編集」項目を使用可能にします (テーブル・フィルターの編集を参照)。
- Database On-Demand クライアントでは、「Database On-Demand グループ・オプション」ウィンドウまたは「Database On-Demand ユーザー・オプション」ウィンドウの「一般」タブの 「テーブル・フィルターの編集の許可」項目を使用可能にします (テーブル・フィルターの編集の許可を参照)。
- レベル 3. このユーザーの新規の SQL および File Upload ステートメントのデフォルト値
- 場所:
- Z and I Emulator for Web クライアントの場合:
3270 ディスプレイ・セッション、5250 ディスプレイ・セッション、または VT ディスプレイ・セッションのセッション・ウィンドウ (セッション・プロパティー・ウィンドウではない) の「データ転送のデフォルト」ウィンドウの「テーブル」タブ上の「テーブル・フィルター」フィールド (「アクション」>「データ転送のデフォルト」)。
- Database On-Demand クライアントの場合:
Database On-Demand クライアント・デスクトップの「ユーザー・オプション」ウィンドウの「テーブル」タブ上の「テーブル・フィルター」フィールド。
- 詳細な説明:
「テーブル・フィルター」を参照してください。
- コンテンツ:
スキーマ名、スキーマ・フィルター、テーブル名、およびテーブル・フィルター。
- 影響:
- 「使用可能なテーブルのリスト」に表示するスキーマ名およびテーブル名を指定します。
- レベル 2 のフィルタリングをオーバーライドして、置き換えます。
- このユーザーの新規 SQL または File Upload ステートメントの初期値を提供します。
- 可用性:
管理者がレベル 2 でオーバーライド・オプションを使用可能にした場合にのみ使用可能になります。
- レベル 4. 現在の SQL または File Upload ステートメントの値
- 場所:
SQL ウィザードまたは File Upload ウィザードの「ログオン」タブ上の「テーブル・フィルター」フィールド
- 詳細記述:
- Java 1 ブラウザー:
- Java 2 対応ブラウザー:
- コンテンツ:
スキーマ名、スキーマ・フィルター、テーブル名、およびテーブル・フィルター。
- 影響:
- 「使用可能なテーブルのリスト」に表示するスキーマ名およびテーブル名を指定します。
- レベル 3 のフィルタリングをオーバーライドして、置き換えます。
- 現行の SQL または File Upload ステートメントにのみ影響します。
- 可用性:
管理者がレベル 2 でオーバーライド・オプションを使用可能にした場合にのみ使用可能になります。
- レベル 5. 選択したスキーマのリスト
- 場所:
- Java 1 ブラウザー:
「表示するスキーマ」ウィンドウで選択したスキーマのリスト。
- Java 2 対応ブラウザー:
「スキーマのフィルター」ウィンドウで選択したスキーマのリスト。
- 詳細記述:
- コンテンツ:
スキーマ名。
- 影響:
- 選択したスキーマのリストに入っていないスキーマに属しているテーブルのすべてを、「使用可能なテーブルのリスト」から除外します。
- 現行の SQL または File Upload ステートメントにのみ影響します。
- 可用性:
常に使用可能。
- レベル 6. テーブル名フィルター
- 場所:
- Java 1 ブラウザー:
「テーブル名フィルター」ウィンドウの「テーブル名フィルター」フィールド。
- Java 2 対応ブラウザー:
「フィルター・テーブル」ウィンドウの「テーブル名フィルター」フィールド。
- 詳細記述:
- コンテンツ:
1 つのテーブル名または 1 つのテーブル・フィルター。
- 影響:
- フィルターに指定されていないテーブルのすべてを、「使用可能なテーブルのリスト」から除外します。
- 現行の SQL または File Upload ステートメントにのみ影響します。
- 可用性:
常に使用可能。
例
- レベル 1: この例では、レベル 1 のフィルタリングはありません。
- レベル 2: Z and I Emulator for Web 管理者は次のテーブル・フィルターを指定しています。IBMTEST%、HODTEST01。このフィルターによって、以下が可能になります。
- その名前が IBMTEST で始まる (IBMTEST01、IBMTEST204、IBMTEST_RECAP など) すべてのスキーマ、およびそれらのスキーマ内のすべてのテーブル。
- スキーマ HODTEST01 およびその中のすべてのテーブル。
管理者は、ユーザーがそのテーブル・フィルターをオーバーライドできないようにします。
- レベル 3: レベル 3 の「テーブル・フィルター」フィールドが表示されないため、ユーザーはレベル 2 のテーブル・フィルターをオーバーライドできません。
- レベル 4: レベル 4 の「テーブル・フィルター」フィールドが表示されないため、ユーザーはレベル 2 のテーブル・フィルターをオーバーライドできません。
ユーザーがデータベース・サーバーにログオンすると、ユーザーに対して表示されるのは、レベル 2 のフィルターで許可されるスキーマおよびテーブルのみです。
- レベル 5: ユーザーは、選択済みスキーマのリストにスキーマ名を移動することによって、使用可能なテーブルのリストをさらに絞り込むことができます。
- レベル 6: ユーザーは、テーブル名フィルターにテーブル名を指定することによって、使用可能なテーブルのリストをさらに絞り込むことができます。
- レベル 1: この例では、レベル 1 のフィルタリングはありません。
- レベル 2: Z and I Emulator for Web 管理者は次のテーブル・フィルターを指定しています。IBMTEST%、HODTEST01。このフィルターによって、以下が可能になります。
- その名前が IBMTEST で始まる (IBMTEST01、IBMTEST204、IBMTEST_RECAP など) すべてのスキーマ、およびそれらのスキーマ内のすべてのテーブル。
- スキーマ HODTEST01 およびその中のすべてのテーブル。
管理者は、ユーザーがそのテーブル・フィルターをオーバーライドできるようにします。
- レベル 3: レベル 3 の「テーブル・フィルター」フィールドが表示されます。ユーザーはレベル 2 のテーブル・フィルターを、次の新規のテーブル・フィルター値でオーバーライドします: %。新規のこのテーブル・フィルター値によって、ユーザーはすべての スキーマおよびテーブルにアクセスできます。新規のこのテーブル・フィルター値は、このユーザーの新規の SQL ステートメントおよび File Upload ステートメントのデフォルト値です。
- レベル 4: レベル 4 の「テーブル・フィルター」フィールドが表示されます。ユーザーはレベル 3 のテーブル・フィルターを、次の新規のテーブル・フィルター値でオーバーライドします: IBMTEST%。
- 新規のこのテーブル・フィルター値によってユーザーは、その名前が IBMTEST で始まるすべてのスキーマと、それらのスキーマ内のすべてのテーブルにアクセスできます。
- このテーブル・フィルター値が適用されるのは、現行の SQL または File Upload ステートメントに対してのみです。
ユーザーがデータベース・サーバーにログオンすると、ユーザーには、レベル 4 のフィルターで許可されるスキーマおよびテーブルが表示されます。
- レベル 5: ユーザーは、選択されるスキーマのリストにスキーマ名 (IBMTEST01, IBMTEST204 など) を移動することによって、使用可能なテーブルのリストをさらに絞り込むことができます。
- レベル 6: ユーザーは、テーブル名フィルターにテーブル名を含めることによって、使用可能なテーブルのリストをさらに絞り込むことができます。
関連トピック:
Java 2 対応ブラウザー: