マクロ画面作成の 2 つの手法
マクロを起動したオリジナル・セッション以外のセッションを参照するマクロ画面を 作成する場合、少なくとも 2 つの手法を使用することができます。
まず、1 つのアクティブ・セッションのみを参照するマクロ画面を、それぞれ 作成する手法があります。つまり、ある 1 つのマクロ画面内のすべてのディスクリプター、およびすべての アクションによって、同一のアクティブ・セッションが参照されます。この手法により、 優れた柔軟性が得られ、マクロ画面の作成、デバッグ、および、保守が簡単 になります。
例えば、作成したマクロのうち、最初の 10 個のマクロ画面はオリジナル・セッションと、 次の 8 個のマクロ画面は 2 番目のセッションと、 最後の 4 個のマクロ画面は再度オリジナル・セッションと対話することができます。
この第 1 の手法は、複数のアクティブ・セッションと対話するマクロを記録するときの、 記録済みの素材を格納する場合に、マクロ・オブジェクトによって使用されます。あるアクティブ・セッションから他のセッションに切り替えられるたびに、 マクロ・オブジェクトは現行のマクロ画面の完了と格納を行い、新規のマクロ画面を 作成することにより、新しく選択されたセッションの最初のアプリケーション画面用の ディスクリプターとアクションを保持します (記録済みマクロ画面は単一のセッション・ウィンドウを参照を参照)。
このように、複数のセッションを参照するマクロを記録する場合、 マクロ・オブジェクトは第 1 の手法を使用してマクロを作成します。
次に、マクロ画面で、複数のアクティブ・セッションを参照する 手法があります。ディスクリプターが複数のアクティブ・セッションを参照するか、 アクションが複数のアクティブ・セッションを参照するか、または両者が行います。ディスクリプターが複数のアクティブ・セッションを参照する場合、 マクロ・ランタイムは、指定されたセッションのセッション・ウィンドウを参照する 各ディスクリプターを評価します。アクションが複数のアクティブ・セッションを参照する場合、 マクロ・ランタイムは、指定されたセッションのセッション・ウィンドウに対する各アクションを実行します。
第 2 の手法は、1 つのマクロ画面内に複数のセッションへの参照を追加するため、 マクロ・エディターかコード・エディターのいずれかによるマクロの編集が 必要です (同一のマクロ画面での異なるセッションの参照を参照)。
第 2 の手法は第 1 の手法よりも柔軟であり、状況に応じて必要となる場合が あります。ただし、この第 2 の手法は、一般的にマクロ画面の作成やデバッグ、 および保守を行う上で多少複雑になります。