リダイレクターは、クライアントからの接続を受け入れ、 それをリンク内の次のステージへ別のポートを経由して渡すことができる Telnet プロキシーです。リダイレクターは、クライアントとターゲット Telnet サーバーとの間のバリアの役目をすることができます。多数のクライアントが直接ホスト・システムに接続してセキュリティー上のリスクが生じることを望まない場合には、 クライアントを 1 つ以上のリダイレクターに接続させることができます。リダイレクターが接続をホストに渡すので、 クライアント・ユーザーからホストのアドレスを隠すことができます。Windows、AIX、および Linux プラットフォームでは、リダイレクターは、クライアントとサーバーの間の Transport Layer Security (TLS) または Secure Sockets Layer (SSL) セキュリティーをサポートします。詳しくは、「Z and I Emulator for Web 計画、インストール、および構成」の「リダイレクターがサポートするオペレーティング・システム」セクションを参照してください。
リダイレクターは、ポートの再マップを使って、他の Telnet サーバーに Z and I Emulator for Web を接続する透過的な Telnet プロキシーとして動作します。定義された各サーバーには、ローカル・ポート番号が割り当てられます。ターゲットの Telnet サーバーに直接接続する代わりに、Z and I Emulator for Web セッションは Z and I Emulator for Web サーバーに接続します。リダイレクターはローカル・ポート番号をターゲットのホスト・ポート番号にマップして接続を作成します。
リダイレクター同士を互いに接続することができます (カスケード構成)。その場合には、リダイレクター間で TLS または SSL セキュリティーも使用できます。
次のシナリオは、リダイレクターがどのように動作するかを示しています。クライアントと Z and I Emulator for Web サーバーの間でセキュア接続が可能になります。 
リダイレクターは、さまざまなホストに Z and I Emulator for Web のセキュア・アクセスを提供します。通常、Z and I Emulator for Web などの Java アプレットは、そのアプレットを直接サポートするホストを除き、すべてのローカルおよびネットワーク・リソースへのアクセスを防ぐことによって、セキュリティーを確保します。
リダイレクターは、それぞれのホストに対するセキュリティーを設定します。セキュリティーの選択項目は、データ・ストリームの変更なし (パススルー)、クライアント側の暗号化、ホスト側の暗号化、および Z and I Emulator for Web エミュレーター・セッションとセキュア・サーバー (両方) の間を流れるすべてのデータの暗号化です。