次の規則は、グループのデータベース・オプションの設定が、そのグループ のメンバーであるユーザーの同じデータベース・オプションの設定に どのような影響を与えるかを説明しています。
新規グループを作成すると、Z and I Emulator for Web はそのグループに対して、 すべてのデータベース・オプションの初期設定が入っているデータベース・オプション・プロファイルを作成します。
新規ユーザーの作成時には、そのユーザーを少なくとも 1 つの グループに追加する必要があります。1 つのグループのメンバーとして新規ユーザーを作成すると、 そのユーザーはそのグループのデータベース・オプションの現行の 設定を継承します。すなわち、Z and I Emulator for Web は新規ユーザーのプロファイルのデータベース・オプションを、新規ユーザーが追加されたグループのプロファイルの現行の設定と同じ値に設定します。例えば、GroupA のメンバーとして User2 を作成し、 GroupA に対して「テーブル」タブでデータベース・オプション 「すべてのテーブル・タイプの表示」が選択されている場合、Z and I Emulator for Web は User2 のデータベース・オプション・プロファイルでこの同じオプションを選択します。
したがって、ユーザーを作成する前に、ユーザーの大半に 持たせたいデータベース・オプションの設定が入っているデフォルト のグループを作成し構成するのが良い方法です。その後で、ユーザーを作成するときに、ユーザーをその デフォルトのグループに追加することができます。ユーザーのプロファイルには、そのグループと同じ データベース・オプションが入ります。
既にユーザーが入っているグループのデータベース・オプションの設定を変更すると、Z and I Emulator for Web は対応するデータベース・オプションの設定を、そのグループに属するすべてのユーザーのすべてのデータベース・オプション・プロファイルの設定で同じ値に変更します。(ただし、この規則の例外について、次の 2 つの規則を 参照してください。)
Z and I Emulator for Web は、「Database On-Demand グループ・オプション」 ウィンドウで「OK」をクリックしない限りこの変更を行いません。 |
この規則は、規則 3 に対する例外を示します。(以下の「データベース・オプションの表」は、この規則が適用されるデータベース・オプションを示しています。) 「Database On-Demand ユーザー・オプション」ウィンドウで特定のユーザーのデータベース・オプションの設定を変更したときに、Z and I Emulator for Web はグループの設定によって特定のオプションが継承されたり変更されたりしないように保護します。以下にこのシナリオの例を示します。
さらに、ユーザー・プロファイルで変更したデータベース・オプションは、 いずれのグループでもそれ以上変更されないように保護されます。上記の シナリオの例を続けるために、以下を考えてみてください。
このユーザーのオーバーライド保護は ユーザー・プロファイルの存続中 は有効のままとなります。すなわち、ユーザーのデータベース・オプションの設定を 変更すると、そのオプションは、以後にそのユーザー・プロファイルで 何を実行するか (GroupA からの除去、GroupB への追加など) に関係なく、 グループの設定によって継承されたり変更されることがないように保護 されたままとなります。
この規則は、規則 3 に対するもう一つの例外を示します。 (以下の「データベース・オプションの表」 は、この規則が適用されるデータベース・オプションを示しています。) ユーザーが 2 つ以上のグループに属していて、グループに特定のデータベース・オプションに対して異なる設定があり、ユーザーがグループの 1 つで設定を変更し、その設定が規則 4 で保護されていない場合には、Z and I Emulator for Web はユーザーのプロファイルを変更して、そのデータベース・オプションのグループ間でより寛容な設定を組み込みます。
分かりやすく言うと、ユーザーが 2 つ以上のグループに属していて、グループの 1 つで 1 つ以上のグループがオプションを選択し、 1 つ以上の他のグループがまったく同じオプションを選択しないように 特定の設定を変更し、そのオプションが規則 4 によって保護されていない 場合には、Z and I Emulator for Web はそのユーザー・プロファイルのオプションを選択します。
例えば、User1 が GroupA と GroupB に属していて、「テーブル」 タブのデータベース・オプション「すべてのテーブル・タイプの表示」 が次のようになっているとします。
ここで、GroupA でオプションを選択解除する場合を考えて みましょう。Z and I Emulator for Web:
以下の表に、どのデータベース・オプションが規則 4 および 5 の対象かを示します。オプションがリストされていない場合は、規則 4 と規則 5 のどちらの対象にもなっていません。
データベース・オプション: | 規則 4 の対象 (ユーザー・オーバーライド): | 規則 5 の対象 (より寛容): |
---|---|---|
新規 SQL/File Upload ステートメント作成の許可 | いいえ | はい |
SQL/File Upload ステートメント保管の許可 | いいえ | はい |
SQL/File Upload ステートメント削除の許可 | いいえ | はい |
SQL ステートメントの手動編集の許可 | はい | はい |
SQL 照会タイムアウト | はい | はい (長時間待ち) |
次の SQL ステートメントを許可: 選択 | いいえ | はい |
次の SQL ステートメントを許可: Select Unique | いいえ | はい |
次の SQL ステートメントを許可: 挿入 | いいえ | はい |
次の SQL ステートメントを許可: 削除 | いいえ | はい |
次の SQL ステートメントを許可: 更新 | いいえ | はい |
次の File Upload ステートメントを許可: 作成 | いいえ | はい |
次の File Upload ステートメントを許可: 置換 | いいえ | はい |
次の File Upload ステートメントを許可: 付加 | いいえ | はい |
次の File Upload ステートメントを許可: 更新 | いいえ | はい |
すべてのテーブル・タイプの表示 | はい | はい |
テーブルの表示 | はい | はい |
ビューの表示 | はい | はい |
システム・テーブルの表示 | はい | はい |
別名の表示 | はい | はい |
同義語の表示 | はい | はい |
グローバル一時の表示 | はい | はい |
ローカル一時の表示 | はい | はい |
Database On-Demand オプションのユーザー構成の許可 | いいえ | はい |
一般オプションのユーザー構成の許可 | いいえ | はい |
テーブル・オプションのユーザー構成の許可 | いいえ | はい |
JDBC ドライバーのユーザー登録の許可 | いいえ | はい |
デフォルトのログオン・プロパティーのユーザー構成の許可 | いいえ | はい |
BiDi オプションのユーザー構成の許可 | いいえ | はい |