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構成サーブレットの構成

デフォルトでは、構成サーバー・ベースのモデルまたは複合モデルを使用して作成された Z and I Emulator for Web クライアントは、ポート 8999 を使用してサービス・マネージャーからの構成情報にアクセスします。HTML ベースのモデルを使用して作成された Z and I Emulator for Web クライアントの場合は、すべてのホスト・セッション構成情報が HTML ファイル自体に含まれています。HTML ベースのモデルを使用して作成されたクライアントが構成サーバーにアクセスする必要があるのは、ライセンス使用カウントが使用可能になっている場合だけです。ライセンス・ユース管理 (LUM) は、デプロイメント・ウィザードの「拡張オプション」の HTML パラメーター・ウィンドウで LUM の値を指定した「使用不可」パラメーターを追加することにより、使用不可とすることができます。

ファイアウォールの外部にクライアントがある場合は、ファイアウォールの管理者が内部および外部の両方でポート 8999 を開く必要があります。しかし、クライアントが構成サーブレットを使用して構成情報にアクセスするようにカスタマイズすることによって、このポートを開くことを回避できます。構成サーブレットは、 定義された構成サーバー・ポートを使用する HTTP 接続または HTTPS 接続を通して、 構成情報をクライアントから構成サーバーまでトンネル伝送します。構成サーブレットのインストール方法については、「Z and I Emulator for Web の計画、インストール、および構成」ガイドの「構成サーブレットのインストール」を参照してください。

構成サーブレット・パラメーター

Z and I Emulator for Web 構成サーブレットは、以下のパラメーターを認識します。サーブレットにパラメーターを渡す方法の説明については、Web サーバーまたはサーブレット・エンジンに関する文書を調べてください。

パラメーター デフォルト値 説明
ConfigServer 127.0.0.1 Z and I Emulator for Web サーバーのホスト名または IP アドレス。
ConfigServerPort 8999 Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーが listen するポート番号。
BufferSize 4096 バッファーに入れられる入力または出力ストリームに使用するバッファーのサイズ。
PoolSize 5 保守するバッファーまたはソケット・プールのサイズ。プーリングをオフにするには、PoolSize を 0 に設定してください。
Trace (トレース) false true に設定した場合に、構成サーブレットは、 デバッグの目的でサーブレット・メッセージをサーブレット・エンジン・ログ・ファイルに書き込み、 また、要求があった場合にはブラウザーに書き込みます。
ShowStatsfalse true に設定した場合に、構成サーブレットは、 構成情報および統計をブラウザー要求に対して戻すことができます。

クライアント・パラメーター

管理クライアント (admin.html) など、Z and I Emulator for Web クライアントは、これらのパラメーターを認識します。

パラメーター デフォルト値 説明
ConfigServer Z and I Emulator for Web サーバー Z and I Emulator for Web サーバーのホスト名。デフォルト値は、クライアントのアドレスのホスト名部分から取られます。
ConfigServerPort 8999 Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーが listen するポート番号。
ConfigServerURL デフォルトなし Z and I Emulator for Web 構成サーブレットのアドレスまたは別名。

クライアント・パラメーターを、パブリッシュ・ディレクトリー (サーバー上のクライアントの HTMLファイルと同じディレクトリー) に入れる config.properties ファイルの中にクライアントの HTML コードで設定したり、あるいはクライアントにはデフォルトのパラメーター値を使用させることができます。クライアントのロード時に、クライアントは、まず HTML コードのパラメーター・セットがないかどうか探します。存在しない場合は、config.properties ファイルの中に設定されたパラメーターがないかどうか探します。パラメーターが config.properties の中で設定されていないか、あるいは config.properties が存在しない場合は、クライアントはデフォルト設定を使用します。config.properties ファイルは、ASCII または UTF-8 テキスト・ファイルとし、これには名前と値 の組を含めることができます。"#" で始まる行はコメントとして扱われます。

z/OS サーバーの config.properties を編集する必要がある場合には、まず初めに、 2 進数のファイルを Windows または Unix などの ASCII 基本システムに転送してください。そのファイルを編集してから、2 進数の z/OS システムに戻します。config.properties ファイルを作成する必要がある場合には、 ASCII システムでそれを作成してから、2 進数の z/OS サーバーにそのファイルを転送してください。これを行う理由は、クライアント・アプレットでは config.properties に ASCII テキストが必要ですが、 z/OS で作成または編集されたファイルは EBCDIC で保管されるためです。

例えば、クライアントがサービス・マネージャーへの接続に使用するクライアントのポート番号をデフォルト・ポートの 8999 から 12345 に設定するには、 config.properties ファイルに単独の行として ConfigServerPort=12345 を入れてください。

config.properties ファイルがパブリッシュ・ディレクトリーに存在する場合は、すべてのクライアントが同じファイルを使用します。一部のクライアントにはその固有の設定を使用させる場合、クライアント HTML ファイルの作成または編集時に、デプロイメント・ウィザードの「拡張オプション」ウィンドウでサーバー接続オプションを構成することができます。

指定のクライアント HTML ファイルについてサーバー接続オプションを指定した場合は、選択したオプションが、Z and I Emulator for Web のインストール処理中に指定された値など、config.properties に設定されている可能性があるすべてのシステム値をオーバーライドすることになります。

手動で作成した HTML ファイルの編集には、デプロイメント・ウィザードは使用できません。また、ウィザードを使用して作成しても、その後手動で編集した HTML ファイルの編集に、デプロイメント・ウィザードは使用することができません。

デバッグ情報

構成サーブレットからのトレース、構成、および統計情報にはデバッグの目的でアクセスできます。トレース情報にアクセスするには、構成サーブレットについて Trace パラメーターを true に設定する必要があります。トレースを表示するには、ブラウザーで http://server_name/servlet_alias/ZIEConfig/trace をロードします。構成サーブレットのトレース情報は、ブラウザーに表示され、サーブレット・エンジンのログ・ファイルに書き込まれます。

構成情報および統計情報にアクセスするには、 構成サーブレットについて ShowStats パラメーターを true に設定する必要があります。情報を表示するには、ブラウザーで http://server_name/servlet_location/ZIEConfig/info をロードします。

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