トラブルシューティング・ガイド

目次

リダイレクター構成のヒント

  1. 推奨されるリダイレクターのロード・キャパシティー。
  2. Windows サーバーおよび Windows ワークステーションのレジストリーを Z and I Emulator for Web 用に変更
  3. Windows TCP レジストリー・パラメーター
  4. Java レジストリー・パラメーター
  5. リダイレクター情報を LDAP にマイグレーション
  6. 自己署名証明書を使用した SSL による Z and I Emulator for Web リダイレクターのセットアップ

  1. 推奨されるリダイレクターのロード・キャパシティー。

    確立しようとしている接続の数が、リダイレクター・マシンのパフォーマンスに影響しないようにしてください。AIX および Windows の場合、Z and I Emulator for Web リダイレクターに関するおおよそのロード容量を把握しておくために、以下の情報をガイドとして使用できます。ただし、次の要因に応じて、 実際の数値が異なる場合があります: ハードウェア、ネットワーク・トラフィック、サーバーのロード、セッション確立の頻度。

    平均では、リダイレクターは 1 秒につき 13 の接続を設定しました。次に、設定された接続はそれぞれ、前のトランザクション (データ受信) の終了後、1/10 秒差で新しいトランザクション (データ送信) を開始しました。Web サーバーを含むテスト・マシン上では、ほとんどのサービスおよびプログラムが停止しました。

    AIX

    ハードウェア仕様

    独立したテスト・ネットワーク上では、次のハードウェア仕様およびネットワーク仕様が使用されました。

    リダイレクターのロード容量 (推奨)

    接続タイプ 推奨されるユーザー数
    SSL 10,000
    非 SSL 15,000

    サービス・マネージャー・パラメーター

    サンプルのサービス・マネージャー・シェル・スクリプトで以下のパラメーターを設定してください。

    パラメーター 説明
    ulimit -n 開かれるファイル記述子の数を制御します。
    -Xms 最小メモリー・パラメーター (Java の場合)。256 MB より多くなければなりません。

    Windows

    ハードウェア仕様

    独立したテスト・ネットワーク上では、次のハードウェア仕様およびネットワーク仕様が使用されました。

    リダイレクターのロード容量 (推奨)

    接続タイプ 推奨されるユーザー数
    SSL 3,000
    非 SSL 4,000
  2. Windows サーバーおよび Windows ワークステーションのレジストリーを Z and I Emulator for Web 用に変更

    スループットを最大にするには、Windows レジストリーで以下のパラメーターを変更することが必要になる場合があります。

    パラメーター 説明
    MaxUserPort アプリケーションがシステムから使用可能ユーザー・ポートを要求する際に使用される、最大ポート番号を制御します。
    KeepAlive 非アクティビティー期間中に REDIRECTOR 接続を活動状態にしておきます。
    -Xms 最小メモリー・パラメーター (Java の場合)。256 MB より多くなければなりません。
    -Xmx 最大 Java ヒープ・サイズ。

  3. Windows TCP レジストリー・パラメーター

    Microsoft Windows サーバーで Z and I Emulator for Web リダイレクターを実行している場合は、以下の Microsoft Knowledge 記事を検討する必要があります。

  4. Java レジストリー・パラメーター

    Z and I Emulator for Web サーバーにその最大キャパシティーまで負荷をかけようとしている場合、Java パラメーター -Xms および Java パラメーター -Xmx は変更を必要とすることがあります。リダイレクターが予期せず終了していること、またはサーバー上に javacore.* ファイルがあることに気付いた場合、これは、これらの Java パラメーターの変更が必要であることを示している可能性があります。

    Windows レジストリーで直接、以下の変更を行って、Java オプションを更新してください。

    1. コマンド・ウィンドウで Regedit を実行します。
    2. IBMServiceManager を検索します。 これは「HKEY_LOCAL_MACHINE」>「SYSTEM」>「CurrentControlSet」>「サービス」にあります。IBMServiceManager の下にある「パラメーター」をダブルクリックします。
    3. AppParameters キーを見つけます。
    4. -classpath パラメーターの前に以下のパラメーターをキーに追加します。
      注 -classpath と追加パラメーターの前にスペースを残しておいてください。必要なすべての Java 機能を実行するために十分なメモリーがオペレーティング・システムにあることが重要です。すべての Java メモリーを割り振らないでください。
      例えば、512 MB 未満のシステムでは、-Xms256M -Xmx768M を設定します。 -Xms は初期 Java ヒープ・サイズを、-Xmx は最大 Java ヒープ・サイズを設定します。ご使用のマシンの合計メモリーに基づいて両方の値を調整してください。パラメーター -Xms の最小値は 256M でなければなりません。-Xmx パラメーターのサイズは取り付けたメモリーの大きさに影響を受けます。 この値は可能な限り大きく設定する必要があります。
    5. Regedit を終了します。
    6. 変更をアクティブにするために、Windows の「コントロール パネル」で Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーを停止して再始動します。Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーを停止できない場合は、前に戻って、変更したパラメーターを確認してください。

  5. リダイレクター情報を LDAP にマイグレーション

    Z and I Emulator for Web 管理ユーティリティーでは、ディレクトリー・サービスで LDAP を使用できるようにする場合、リダイレクター情報を LDAP にマイグレーションするために、サービス・マネージャーを再始動する必要があります。管理ユーティリティーの「リダイレクター・サービス」パネルは、サービス・マネージャーが再始動されるまで、LDAP ディレクトリー・サービスのリダイレクター情報で更新されません。

  6. 自己署名証明書を使用した SSL による Z and I Emulator for Web リダイレクターのセットアップ

    「Z and I Emulator for Web 計画、インストール、および構成」 ガイドで見つけた内容に加え、以下のヒントを使用して、自己署名証明書を使用した SSL による Z and I Emulator for Web リダイレクターのセットアップを行います。

    Microsoft Windows または IBM AIX のいずれかのプラットフォーム上のリダイレクターで自己署名証明書とともに SSL を使用している場合は、Z and I Emulator for Web サーバー・キーおよび CustomizedCAs.class ファイルが作成され、正しいフォルダーにあることを確認してください。CustomizedCAS.class ファイルは Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーにあります。ご使用のオペレーティング・システムに該当する場合は、CustomizedCAS.* ファイルのファイル許可ビットが 755 に設定されていることを確認してください。

    注 パブリック権限からの証明書を使用している場合、CustomizedCAs.class ファイルを作成する必要はありません。

    以下の手順で、Z and I Emulator for Web サーバー・キー・ファイルを作成します。

    1. ServerKeyStore.jks または CustomizedCAs.class ファイルが既に存在する場合は、これらを別のディレクトリーにバックアップするか、これらを削除します。
    2. オープン・ソースの鍵および証明書管理ユーティリティーを使用して、新規 CMS 鍵データベース・ファイル (例えば ServerKeyStore.jks) を作成します。鍵データベースのパスワードを入力し、パスワードのファイルへの保管を選択することが必要になります。パスワードの有効期限を設定した場合は、いつ有効期限が切れるかを忘れないでください。
    3. メニュー・ドロップダウンから個人証明書を選択し、新しい自己署名証明書を作成します。
    4. 証明書を Base64 .arm ファイルとして、またはバイナリー .br ファイルとして、/zieforweb/bin に抽出します。
    5. ファイルを \zieforweb\bin ディレクトリーの ServerKeyStore.jks に保存します。

    以下の手順で、CustomizedCAs.class ファイルを作成します。

    1. 「鍵データベース・ファイル」>「新規」を選択します。SSLight 鍵データベース・クラス (例えば CustomizedCAs.class ) を /zieforweb/ZIEWeb に作成します。
      注 パスワードは zieweb にする必要があります。
      ドロップダウンから署名者証明書を選択し、.arm 証明書ファイルを追加します。証明書に適切なラベルを付けます。
    2. 「鍵データベース・ファイル」および「別名保存」を選択します。CMS 鍵データベース・ファイルを JKS データベースとして選択します。古いファイルが存在する場合は、それを置き換えます。
    3. Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーを再起動します。
    4. クライアント・サイド・セキュリティー、または該当する場合は両方のサイドに設定されたセキュリティーを使用して、リダイレクター・サービスを変更または作成します。
    5. SSL を有効にして前述の構成済みリダイレクターに接続するようにセッションを変更するか、またはそのようなセッションを作成します。
    6. 該当する場合は、customizedCAs.* のファイル許可が 755 に設定されていることを確認します。
    クライアントでの接続に先立って、クライアントで Microsoft JVM を使用している場合は、セッションを開始してブラウザーを再開する前に、ブラウザーで一時インターネット・ファイル・キャッシュを削除してください。

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