「変数 (Variables)」タブの概要

変数は 1 つの画面ではなくマクロ全体に属するので、 それに見合うように変数用の上位タブが別個に用意されています。「変数 (Variables)」タブを使用して、以下のことができます。
  • 変数の作成
  • 変数の除去
  • 新規変数型としての Java クラスのインポート
標準データ型に属する変数を作成するには、マクロ・エディターの「変数」タブを使用します。図 1 に、「変数」タブの例を示しています。
図 1. 「変数 (Variables)」タブ
上の図では、マクロ・エディターの「変数 (Variables)」タブが選択されています。現在選択されている変数の名前 $strUserName$ が、「変数」リスト・ボックスに表示されています。以下のその他 3 つのフィールドには、マクロ・ランタイムがこの変数を作成するために必要とする情報があります: 「名前」入力フィールド、「型」リスト・ボックス、および「初期値」 入力フィールド。

「変数 (Variables)」リスト・ボックスには、このマクロ用に作成された 変数すべての名前があります。編集または除去する変数をこのリスト・ボックスから選択でき、また変数を新規に作成するための <new variable> 項目もあります。

現在選択されている変数の項目が、別のストリングの後に括弧で囲んで 表示されていることに注意してください。
Variable1($strUserName$)
ストリング Variable1 は、作成した変数の数を示す設定値で、マクロ・スクリプトには保管されません。変数の実名は $strUserName$ であり、変数を使用するときには、マクロ全体でこの名前を単独で使用する必要があります。

変数名 $strUserName$ がドル記号 ($) で囲まれていることにお気付きかもしれません。これは要件であり、マクロ内で変数を使用する ときには、必ず変数名をドル記号 ($) で囲む必要があります。

「名前」入力フィールドは、現在選択されている変数 $strUserName$ の名前を表示します。既存の名前に上書き入力することによって、変数名を変更できます。通常、このフィールドは、新規に作成した変数に名前を割り当てるためだけに 使用してください。後でいつでもこのパネルに戻ってこの変数の名前を変更できますが (例えば $strUserFirstName$ に)、マクロ内のどこかで、アクションや記述子にこの変数の以前の名前を既に使用している可能性があるので注意してください。この「変数 (Variables)」 タブで名前を変更した場合は、マクロ内でこの変数を使用したすべての場所を再検討して、 以前の変数名を新しい変数名に変更する必要があります。

任意の変数名を選択できますが、選択できる文字にはいくつかの制限が あります (変数名とタイプ名を参照)。本書で行っているように、データ型の省略形で始まる名前を選択する必要はありません (ストリング変数 $strUserName$str のように)。

「型 (Type)」リスト・ボックスには、変数に使用可能な型がリストされ、 新規変数に使用する型をここから選択できます。標準のタイプは、ストリング、整数、倍精度、ブール、およびフィールドです。また、java.util.Hashtable などの Java クラスをインポート型としてインポートすると、「型」リスト・ボックスはこのインポート型を取り込み、図 2 に示すように使用可能な型のリストに追加します。
図 2. インポート型 を宣言した後の「型 (Type)」リスト・ボックスの内容
string
integer
double
boolean
field
java.util.Hashtable
このリスト・ボックスは、新規に作成した変数に型を 割り当てるためだけに使用してください。後でこのパネルに戻ってこの変数のタイプを別のタイプに変更できますが、 変数名の場合と同様に、マクロの中で最初に選択したタイプを必要とするコンテキストで、既にこの変数を使用している可能性があるので注意してください。この場合、該当するそれぞれの個所を調べて、変数を使用しているコンテキスト が新しい型に適しているかどうか確認する必要があります。
「初期値 (Initial Value)」入力フィールドには、変数の初期値を指定できます。マクロ・エディターは、タイプに応じて次のデフォルト値を提供します。
表 1. 変数のデフォルト初期値
変数の型: デフォルト初期値:
string ストリングなし
integer 0
二重 0.0
ブール値 false
field (初期値なし)
(任意のインポート型) ヌル
新しい初期値を指定するには、単にデフォルト値に上書きして入力します。

「除去 (Remove)」ボタンは、現在選択されている変数を除去します。

「インポート (Import)」ボタンと「インポート (Import)」ポップアップ・ウィンドウ については、Java クラスのインポート済みタイプを作成で説明します。