プロファイルのカスタマイズ
このウィンドウによって、ZipPrint のカスタム・プロファイルを作成できます。カスタム・プロファイルを作成したら、「ファイル」>「ZipPrint」>「アプリケーションから印刷 - 自動」または「ファイル」>「ZipPrint」>「アプリケーションからの印刷 - プロファイルの選択」を選択して、カスタム・プロファイルと一致している文書を ZipPrint できます。
ZipPrint に関するチュートリアルは Z and I Emulator for Web Infocenter ( https://zieweb.hcldoc.com/help/index.jsp) にあります。
アプリケーション・リスト・ボックス
「アプリケーション」リスト・ボックスによって、編集または削除する既存プロファイルを選択できます。
- プロファイルの設定値を変更し、別のプロファイルを選択してから前のプロファイルに戻ると、行った変更は保存されます。例えば、NANote と呼ばれるプロファイルのキーワードを変更し、別のプロファイルに切り替えてから NANote に戻ると、NANote のキーワードに行った変更が保存されます。
- ただし、プロファイルでの変更は、「OK」をクリックするまで永続的には保管されません。
- 変更内容を保管しないで終了するには、「キャンセル」をクリックします。
プロファイル・タブ
このタブには、以下に必要な設定値が含まれています。
- 文書とプロファイルの突き合わせ。
- プロファイルと一致後の文書の印刷。
新規プロファイルの作成時、または既存プロファイルの編集時に、このタブの設定値を使用します。また、任意の事前定義プロファイルも編集できます。
- 識別:
文書を開いた後、ZipPrint が文書のタイプを認識できる 3 セットの情報を入力します。この 3 セットの情報はすべて完全に入力しなければなりません。
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情報のこれら 3 つの各セットについては、ストリング・フィールドをブランク (すなわち、空か、またはブランク・スペースだけを含んでいる) のまま残さないでください。ストリング・フィールドをブランクのまま残すと、ZipPrint の処理で無効な結果が生じます。 |
- キーワード
- このタイプの文書の各画面の同じ位置に表示される文字ストリングの開始の行および桁を入力します。次に、そのオリジナルと同じ大文字または小文字を使用して、その文字ストリング自身を入力します。
- 例えば、Office Vision Log Viewer で、文字ストリング
VIEW THE NOTE
を文書のすべての画面の行 1、桁 33 に表示するとします。それには、「行」フィールドに 1 を入力し、「桁」フィールドに 33 を入力し、「ストリング」フィールドに 「VIEW THE NOTE」と入力してください。
- すべての行を示すには「行」フィールドに -1 を使用し、すべての桁を示すには「桁」フィールドに -1 を使用します。例えば、「行」フィールドに -1 を使用して、「桁」フィールドに 3 を使用すると、ZipPrint が画面のすべての行の桁 3 から始まるストリングを検索することになります。
- ZipPrint がキーワードを使用する方法の詳細については、「文書の識別」を参照してください。
- 上部ストリング
- このタイプの各文書の最初の画面に表示する文字ストリングの開始の行および桁を入力します。次に、そのオリジナルと同じ大文字または小文字を使用して、その文字ストリング自身を入力します。
- 例えば、Office Vision Log Viewer 文書の最初の画面の行 2、桁 2 に、ストリング
From:
を表示するとします。それには、「行」フィールドに 2 を入力し、「桁」フィールドに 2 を入力し、「ストリング」フィールドに「From:」と入力してください。
- すべての行を示すには「行」フィールドに -1 を使用し、すべての桁を示すには「桁」フィールドに -1 を使用します。例えば、「行」フィールドに 2 を使用して、「桁」フィールドに -1 を使用すると、ZipPrint が最初の画面の行 2 のすべての桁で始まるストリングを検索することになります。
- ZipPrint が上部ストリングを使用する方法の詳細については、「文書の識別」を参照してください。
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上部ストリングに指定した値により、ZipPrint は印刷する先頭画面を位置指定します。ただし、ZipPrint は上部ストリングから始まる先頭画面上のテキストを自動的には印刷しません。その代わりに、印刷される先頭画面上のテキストを判別するために、ZipPrint は「印刷範囲の先頭画面」に指定した値を使用します。 |
- 下部ストリング
- このタイプの各文書の最後の画面に表示する文字ストリングの開始の行および桁を入力します。次に、そのオリジナルと同じ大文字または小文字を使用して、その文字ストリング自身を入力します。
- 例えば、全文書の最後の画面で任意の行の桁 31 に、Office Vision Log Viewer がストリング 「
E N D O F N O T E
」を表示するとします。それには、「行」フィールドに -1 を入力し、「桁」フィールドに 31 を入力し、「ストリング」フィールドに「E N D O F N O T E」と入力してください。
- すべての行を示すには「行」フィールドに -1 を使用し、すべての桁を示すには「桁」フィールドに -1 を使用します。例えば、「行」フィールドに -1 を使用して、「桁」フィールドに 31 を使用すると、ZipPrint は画面のすべての行の桁 31 にあるストリングを検索することになります。
- 多くの場合、「行」フィールドには -1 を入力する必要があります。それは、終了ストリング (例えば END OF NOTE) が通常は最後の画面の任意の行に表示されるからです。
- 下部ストリングを含む行は、印刷されません。代わりに、下部ストリングを含む行の前にある最後の行で印刷が終了します。
- ZipPrint が下部ストリングを使用する方法の詳細については、「文書の識別」を参照してください。
- 印刷範囲:
ZipPrint が各画面から印刷するテキストの長方形ブロックの行と桁の座標を入力します。
- 最初の画面
ZipPrint が文書の最初の画面から印刷するテキストの長方形ブロックの行と桁の座標を入力します。
- From では、テキストの長方形ブロックの最初の文字の行と桁 (ブロックの左上隅) を入力します。これらのフィールドには、-1 を使用しないでください。
- To では、テキストの長方形ブロックの最後の文字の行と桁 (ブロックの右下隅) を入力します。
- 「桁」値として -1 を使用すると、その画面に表示できる最後の桁を含めて、すべての文字を組み込むことを示します。
- 「行」値として -1 を使用すると、最後の行を含めて、画面上のすべての行を組み込むことを示します。
- 残りの画面
ZipPrint が文書の残りの画面から印刷するテキストの長方形ブロックの行と桁の座標を入力します。
- From には、テキストの長方形ブロックの最初の文字の行と桁 (ブロックの左上隅) を入力します。これらのフィールドには、-1 を使用しないでください。
- To では、テキストの長方形ブロックの最後の文字の行と桁 (ブロックの右下隅) を入力します。
- 「桁」値として -1 を使用すると、その画面に表示できる最後の桁を含めて、すべての文字を組み込むことを示します。
- 「行」値として -1 を使用すると、最後の行を含めて、画面上のすべての行を組み込むことを示します。
- ボトム・ストリングを含める
- このチェック・ボックスは、ZipPrint がボトム・ストリングを含む行を最終ページに印刷するようにするために選択します (この行が「残りの画面」の印刷範囲内である場合)。
- このチェック・ボックスは、ZipPrint が行を最終ページに印刷するが、ボトム・ストリングを含む行は印刷しないようにするためには消去します (これらの行が「残りの画面」の印刷範囲内である場合)。
- スクロール設定:
文書内のページ送りのためにアプリケーションが使用するキーの名前を入力します。
- キー
アプリケーションが順方向にページ送りするために使用するキーの名前と、アプリケーションが逆方向にページ送りするために使用するキーの名前を入力します。例えば、Office Vision Log Viewer では、順方向へのページ送りには F10 を使用し、逆方向へのページ送りには F11 を使用します。
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アプリケーションに間違ったスクロール・キーを入力すると、ZipPrint の実行時に ZipPrint はエラー・メッセージを表示します。 前方または後方のフィールドをブランク (すなわち、空か、またはブランク・スペースだけを含んでいる) のまま残さないでください。一方のフィールドをブランクのまま残すと、ZipPrint の処理で無効な結果が生じます。
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- 印刷後の画面位置の復元
印刷の終了後に ZipPrint に元の画面位置を復元させるには、このチェック・ボックスを選択します。印刷の後に ZipPrint に文書を最後の画面の位置のままにさせるには、このチェック・ボックスからチェックマークをはずします。
座標とストリング値の自動更新
Z and I Emulator for Web が、セッション・ウィンドウで長方形のマーク付けの位置、サイズ、および内容を反映するように、行、桁、およびストリング値を自動的に更新するようにできます。
この機能は、以下のパラメーターを更新するために使用できます。
- 「識別グループ」の「キー・ワード」、「トップ・ストリング」、および「ボトム・ストリング」パラメーター。
- 「印刷範囲」の「最初の画面」および「残りの画面」パラメーター。
この機能を使用するには、以下にリストされたステップに従います。これらのステップでは、「キー・ワード」パラメーターの更新が例として使用されます。
- 「プロファイルのカスタマイズ」ウィンドウで、更新したいパラメーターに属している入力フィールドのいずれかにテキスト・カーソルを置きます。例えば、「キー・ワード」パラメーターの「行」フィールド、「桁」フィールド、または「ストリング」フィールドにテキスト・カーソルを置きます。
- セッション・ウィンドウで、長方形のマーク付けを使用して、テキストの長方形ブロックをマークします。例えば、長方形のマーク付けを使用して、ノート・ログに表示されたノートの行 1、桁 33 の位置のストリング「VIEW THE NOTE」をマークします。
- 長方形のマーク付けを作成すると、テキスト・カーソルが置かれた「プロファイルのカスタマイズ」ウィンドウのパラメーターの入力フィールドの背景が黄色になって、これらのフィールドが長方形のマーク付けの影響下にあることが示されます。また、長方形のマーク付けの値はパラメーターの入力フィールドに表示されています。
例えば、「キー・ワード」パラメーターの 3 つの入力フィールドの背景が黄色になります。「行」フィールドは 1 に設定され、「桁」値は 33 に設定されて、「ストリング」フィールドは「VIEW THE NOTE」に設定されます。
- 長方形のマーク付けのサイズと位置を変更すると、Z and I Emulator for Web はそのパラメーターに属している入力フィールドの更新を続けます。
- 自動更新を停止するには、長方形のマーク付けをセッション・ウィンドウから消去します。
「詳細」タブ
このタブには、必要な場合は、調整して ZipPrint が特定環境内でマクロを正しく実行するようにできるマクロ設定値が含まれています。
これらの設定値を変更する必要はない のが普通です。
これらのそれぞれの設定値は、マクロ・プログラミング・ガイド に定義されているマクロ・オプションの値を制御します。対応しているマクロ・オプションの機能を理解していない限り、これらの設定値の 1 つを変更しないでください。
- 認識限界を設定する
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このオプションのデフォルト値は 10000 です。この単一オプションは、ZipPrint の 2 つの動作を制御します。
- ZipPrint が 1 つの ZipPrint 操作で印刷できるアプリケーション画面の最大数
デフォルト値 10000 により、1 つの ZipPrint 操作で 10000 までのアプリケーション画面を印刷できます。(各アプリケーション画面の行数と桁数は関係ありません。) 10000 を超えるアプリケーション画面が入っている文書または文書のセクションを印刷する必要がある場合は (例えば、11500 のアプリケーション画面が入っている文書)、このオプションを使用したい最大値 (11500) に設定してください。
ZipPrint を使用して、このオプションに指定されている値 (例えば 10000) よりも大きい数値 (例えば 10001) のアプリケーション画面がある文書 (または文書のセクション) を印刷する場合は、ZipPrint の開始時に表示されたアプリケーション画面に応じて、ZipPrint は文書の終わりで 1 つ以上のアプリケーション画面 (この例では 1 アプリケーション画面) の印刷に失敗するか、あるいはすべての文書の印刷に失敗する場合があります。
しかし、通常は少ない文書または文書のセクションしか印刷しない (例えば、200 のアプリケーション画面を超えない) 場合は、このオプションを小さい値 (例えば 200) に設定してください。次のサブセクションで理由を説明します。
- 停止する前に、上部ストリング(または下部ストリング)を検出しようとして、ZipPrint ページがアプリケーションを逆方向 (または順方向) に進む回数。
通常は、ZipPrint のこの動作について考慮する必要はありません。
ただし、無効な上部ストリングまたは下部ストリングや無効な行番号または列番号をアプリケーション・プロファイルに指定すると、異常に気が付くことがあります。これは、ZipPrint そのものが文書の開始または終了を認識できず、その代わりに指定した上部ストリングおよび下部ストリングに頼っているという事実によるものです。
ZipPrint が上部ストリングを検出せずに文書の先頭アプリケーション画面にページを戻す (あるいは、下部ストリングを検出せずに最終アプリケーション画面にページを進める) 場合は、上部ストリング (または下部ストリング) を検出しようとする試みの総数が「認識限界の設定」に設定した値と等しくなるまで、ZipPrint はページを逆方向に戻す (または順方向に送る) 試みを成功しないまま継続します。その後で停止して、エラー・メッセージを表示します。
そのため、そのような状態のときに、「認識限界の設定」をできるだけ低い数値 (10000 でなく 200) に設定しておくと、ZipPrint がそれを感知し停止するまでの時間を短縮 (分でなく秒) できます。
事実上このオプションが参照するのは、終了前に構成されるマクロ画面の 1 つを ZipPrint (マクロ) が再実行する回数です。ZipPrint の場合は、このオプションはマクロ・エディターの「画面」タブの「一般」タブにある「認識限界の設定」オプションと同じです。詳細については、「マクロ・プログラミング・ガイド」 の「認識限度」セクションを参照してください。
- 画面間のタイムアウト
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マクロ・ランタイムが次に処理するマクロ画面を認識するために許可されるタイムアウト期間 (ミリ秒) を指定します。デフォルト値は 60000 ミリ秒 (1 分) です。マクロ・ランタイムはこのタイムアウト値が満了すると、そのマクロを終了します。
このオプションは、マクロ・エディターの「マクロ」タブの「画面間のタイムアウト」オプションと同じです。詳しくは、マクロ・プログラミング・ガイド の「画面間のタイムアウト (「マクロ」タブ)」セクションを参照してください。
- アクション間の休止
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マクロ・ランタイムがマクロ・アクションの実行後に休止する時間の長さ (ミリ秒) を指定します。デフォルト値は 300 ミリ秒です。
このオプションは、マクロ・エディターの「マクロ」タブの「アクション間の休止」オプションと同じです。「アクション間の休止」を参照してください。
アクション
- 新規
- 新規のプロファイルを作成します。Z and I Emulator for Web は、新規プロファイル用のプロンプトを表示します。使用したい名前を入力してから、新規プロファイルに必要な値を入力し、最後に「OK」をクリックして、新規プロファイルを保管します。
- 削除
- 現在選択しているプロファイルを削除します。
- OK
- プロファイルを作成または編集した後、その設定を保管します。
- キャンセル
- 「カスタム・アプリケーション・プロファイル」ウィンドウが閉じ、アプリケーション・リスト・ボックスで最後にプロファイルを選択した後に行われた変更が破棄されます。
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