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VT 双方向言語サポート (アラビア語およびヘブライ語) の理解

編集機能
表示オプションの設定
双方向キーの再マップ
VT セッションでの印刷のための双方向サポート
双方向ヘブライ語サポートの理解
双方向アラビア語サポートの理解
 
 

編集機能

アクティブ Z and I Emulator for Web セッションで切り取り、コピー、および貼り付け設定を変更するには、次のようにします。
  1. 「編集」メニューで、「テキスト・タイプ」、「テキスト方向」、または「数表示形状」をクリックします。
  2. 双方向の「切り取り」、「コピー」、および「貼り付け」に該当する値を選択します。
「数表示形状」メニュー・オプションはアラビア語セッションにのみ使用可能です。

表示オプションを設定する

双方向表示オプションを設定するには:

  1. 構成済みセッション・アイコンを右マウス・ボタンでクリックします。
  2. 「プロパティー」をクリックします。
  3. 「双方向ホスト・コード・ページ」を選択します。
  4. 「言語」をクリックします。
  5. 次のものに適した値を選択します。
  6. 「OK」をクリックします。

アクティブ Z and I Emulator for Web セッションでこれらの設定を変更するには、次のようにします。

  1. 「表示」メニューで、「BiDi モード」または「数表示形状」をクリックします。
  2. 該当する値を選択します:
  • 「数表示形状」および「BIDI モード」メニュー・オプションはアラビア語セッションにのみ使用可能です。
  • 「カーソル方向」メニュー・オプションは、ビジュアル・テキスト・モードのヘブライ語セッションにのみ使用可能です。
スマート配列オン
セグメントは、同じ属性を持つ文字のグループです。このモードでは、テキストはセグメントごとに配列されます。このモードを有効にするには、「表示」>「BIDI 表示オプション」>「スマート配列」と選択し、 「オン」を選択します。

このモードでは、下線属性を可視にするか、 不可視にするかを指示することができます。「表示」>「BIDI 表示オプション」>「テキスト属性の表示」と選択し、下線を表示する場合は、 「オン」チェック・ボックスをクリックします。

スマート配列オフ
このモードでは、テキストはデフォルト属性で表示されます。このモードを有効にするには、「表示」>「BIDI 表示オプション」>「スマート配列」と選択し、 「オフ」を選択します。

双方向キーの再マップ

  1. 構成済みセッション・アイコンを右マウス・ボタンでクリックします。
  2. 「プロパティー」をクリックします。
  3. 「双方向ホスト・コード・ページ」を選択します。
  4. 「キーボードの再マップ」をクリックします。
  5. 再マップしたいキーを押します。
  6. そのキーに再マップしたい双方向機能を選択します。
次の双方向機能は VT 双方向セッションに使用可能です:

VT セッションでの印刷のための双方向サポート

アラビア語またはヘブライ語テキストを正しく印刷するためには、以下のことを行う必要があります。

Esq シーケンス開始および Esq シーケンス終了はプリンター依存です。現在、VT 印刷ではプリンター定義ファイル (PDF) は使用されません。しかしながら、この PDF ファイルは、双方向セッションで、 ホストとプリンター間の ASCII 変換、 および各ホスト印刷ジョブの開始時と終了時に送られる制御コードを定義するために使用されます。プリンター定義テーブル (PDT) およびプリンター定義ファイル (PDF) の作成と使用の詳細については、「ホスト印刷解説書」を参照してください。

プリンター定義ファイル (PDF) の選択

VT 双方向セッションの場合、 「セッション・プロパティー」ダイアログ・ボックスの「プリンター」タブから「PDF」を選択します。非 VT 双方向セッションの場合、 「セッション・プロパティー」ダイアログ・ボックスの「プロパティー」タブには、 VT セッションと関係のある PDF のリストが組み込まれています。

VT 双方向セッションのプリンター定義テーブル (PDT) の作成

PDT を VT セッションに使用するには、パラメーター VT_PRINT?=x を組み込む必要があります。ここで、x は、言語を識別する番号です。下記の ID は、現在サポートされています。

パラメーターが存在しない、または 0 に設定されている場合は、 VT 印刷に PDT を使用すべきではありません。また、この場合、PDT は、PDF のリストには表示されません。パラメーターが、現在サポートされている言語のいずれか 1 つに設定されている場合は、 PDF は、3270 プリンター・セッションの「セッション・プロパティー」ダイアログ・ボックスには表示されません。

下記は、VT 双方向印刷に重要なパラメーターのある PDF のセグメントの一例です。この PDF は、HP LaserJet 4 プリンターでヘブライ語を印刷するためのものです。

...
/* user-defined macros */
BEGIN_MACROS
...
...
SUL EQU 1B 26 64 33 44 /* Start Underline */
CUL EQU 1B 26 64 40 /* Cancel Underline */
SBP EQU 1B 28 73 31 42 /* Start Bold Printing */
CBP EQU 1B 28 73 30 42 /* Cancel Bold Printing */
CS1 EQU 1B 28 38 55 /* Roman 8 char set 1 */
CS2 EQU 1B 29 38 55 /* Roman 8 char set 2 */
SFT EQU 1B 28 31 35 51 1B 28 73 30 70 31 30 2E 32 36 68 31 32 2E 30 76 30 73 30 62 39 38 54
ARA EQU 1
/* Hebrew char set */
END_MACROS
/**********************************************************************/
/* Control Codes */
/**********************************************************************/
/* user defined sequences */
......
START_JOB= CUL CBP SFT
END_JOB= CUL CBP CS1
VT_PRINT?=ARA
......
/**********************************************************************/
/* Character Definitions */
/**********************************************************************/
/*example: convert ASCII from 1255 (Hebrew codepage on Windows 98) to 862 (Hebrew codepage used on printer)*/
/* the table is in format source=destination */
.....
E0=80
E1=81
E2=82
E3=83
E4=84
...

その他の PDT パラメーターは、基本双方向サポートでは処理する必要がないので、 VT セッションには無視されます。

PASSTHRU モード・サポート

VT 端末は、PASSTHRU モードを使用して、 データを画面に表示せずにプリンターに送信します。データは、プレーン・テキストでも、 イメージやポストスクリプト・テキストなどのバイナリー・データでも構いません。PASSTHRU モードについての詳細は、VT 端末の資料を参照してください。

いくつかのホスト・アプリケーションは、既にプリンター・コード・ページに変換されたテキストを送信します。このような場合は、エミュレーターはいかなる変換も実行するべきではありません。

VT エミュレーターでは変換が必要かどうかを判別できないため、デフォルトでは、 PASSTHRU モードの ASCII 変換は、使用不可になっています。変換を有効にするには、「編集」>「プリンター・コード・ページへの変換」と選択します。PASSTHRU 以外の VT 印刷モードについては、ASCII 変換は、デフォルトで使用可能になっています。

双方向ヘブライ語サポートの理解

VT の双方向ヘブライ語サポートにより、プログラムは英語/ヘブライ語 VT 220 ディスプレイ端末をエミュレートすることができます。特殊な言語および双方向機能が、エミュレーション・プログラムによってサポートされる標準機能のリストに追加されます。

ワークステーションの構成
テキスト・タイプを設定する
ヘブライ語と双方向機能の理解
ヘブライ語の場合の双方向キーの組み合わせの要約
端末エミュレーション・モードのオペレーター情報域 (OIA) の理解

ワークステーションの構成

  1. VT の構成済みのセッション・アイコンを右マウス・ボタンでクリックします。
  2. 「プロパティー」をクリックします。
  3. ホスト・コード・ページ用に ISO Hebrew Supplemental (コード・ページ 916、8 ビット)、DEC Hebrew (コード・ページ 1349、8 ビット)、または Hebrew NRCS (コード・ページ 1134、7 ビット) を選択します。
  4. 「画面」をクリックし、デフォルトのビットマップ・フォント HEB3270 をそのまま画面用のアクティブ・フォントにするか、あるいはシステム・フォントの Courier を選択します。

テキスト・タイプを設定する

双方向セッションは、次の 2 つのテキスト・モードとその対応する操作をサポートします。「暗黙 (論理)」と「ビジュアル」。「暗黙」テキスト・モードでは、文字は入力されたのと同じ順序で保管されます。テキストは、それが表示される場合にのみビジュアル形式に変形されます。「ビジュアル」テキスト・モードでは、文字はウィンドウに表示されるのと同じ方法で保管されます。「ビジュアル・テキスト・モード」と「論理」テキスト・モードを切り替えるには:

  1. 構成済みセッション・アイコンを右マウス・ボタンでクリックします。
  2. 「プロパティー」をクリックします。
  3. 「双方向ホスト・コード・ページ」を選択します。
  4. 「言語」をクリックします。
  5. テキスト・タイプに該当する値を選択します。
  6. 「OK」をクリックします。
「ビジュアル」テキスト・モードはヘブライ語セッションにのみ使用可能です。

ヘブライ語と双方向機能の理解

言語選択
キーの組み合わせ Ctrl+N または Ctrl+L により、言語レイヤーを変更できます。言語レイヤーがラテン語系言語の場合には、Ctrl+N を押すと言語レイヤーがヘブライ語に変更されます。言語レイヤーがヘブライ語の場合には、Ctrl+L を押すと言語レイヤーがラテン語系言語に変更されます。
 
カーソル方向
キーの組み合わせ Ctrl+D により、カーソル方向を変更できます。現在のカーソル方向が「左から右」の場合には、Ctrl+D を押すと「右から左」に変更され、もう一度押すと戻ります。この機能は、「可視」テキスト・タイプにのみ使用できます。

カーソル方向を「右から左」に設定しても、これはカーソルのアドレッシングおよび移動、文字の挿入および削除、行における削除またはディスプレイにおける削除には影響しません。「右から左」のカーソル方向の設定により影響を受けるのは、以下の機能です:


文字セット・モード
この機能は、Ctrl+B キー・シーケンスによって活動化され、7 ビット文字セットと 8 ビット文字セットを切り替えます。現在の文字セットが DEC Hebrew (8 ビット) または ISO Hebrew Supplemental (8 ビット) である場合には、Ctrl+B を押すと、現在の文字セットが Hebrew NRCS (7 ビット) に変更されます。現在の文字セットがヘブライ語 NRCS (7 ビット) である場合には、Ctrl+B を押すと、2 つの 8 ビット文字セットのいずれかが次の規則に基づいてロードされます。 現在の言語レイヤーとカーソル方向は変更されません。

7 ビット文字セットの場合、「7 ビット・ヘブライ語モードの切り替え」という名前の追加オプションがあります。7 ビット文字セットを使用し、キーボード・レイアウトが「ヘブライ語」に設定すると、このオプションによりすべてのヘブライ語文字がローマ字の小文字として再ドローされます。キーボード・レイアウトはヘブライ語のままです。したがって、後から入力される文字はヘブライ語になります。これで、ローマ字の小文字とヘブライ語文字が 7 ビット・モードの同じ画面に表示される可能性があります。このオプションを追加で呼び出すと、すべてのローマ字の小文字がヘブライ語文字に戻ることになります。デフォルトで、このオプションは Alt+B を押すことによって呼び出すことができます。

画面反転表示
この機能が使用可能なのは、「論理」表示・モードの場合だけです。Ctrl+S のキーの組み合わせを押すと、画面イメージが反転します。画面の方向が左から右の場合には、Ctrl+S を押すことで画面イメージが右から左に反転されます。画面の向きが右から左の場合には、Ctrl+S を押すことで画面イメージが左から右に反転されます。

表示モード
キーの組み合わせとメニューの両方を使用して、論理表示モードとビジュアル表示モードを切り替えることができます。メニューから、「表示」ポップアップ・メニューの「表示モード」を選択します。キーボードから、Alt+L を使用して論理モードを、Alt+V を使用してビジュアル・モードを設定します。

ヘブライ語の場合の双方向キーの組み合わせの要約

機能 組み合わせ
ヘブライ語 Ctrl+N
英語 Ctrl+L
カーソル方向の切り替え Ctrl+D
文字セット・モードの切り替え Ctrl+B
画面反転 Ctrl+S
7 ビットヘブライ語モードの切り替え
Alt+B
論理表示モードの設定
Alt+L
ビジュアル表示モードの設定
Alt+V

端末エミュレーション・モードのオペレーター情報域 (OIA) の理解

ホスト・セッションでは、画面の最下行はオペレーター情報域 (OIA) と呼ばれます。この行は常に左から右に向けて表示されます。ヘブライ語環境では、次の記号が追加されています。
 
言語標識 H - 現在の言語はヘブライ語
E - 現在の言語は英語
カーソル方向 => - 左から右の方向
<= - 右から左の方向
テキスト・タイプ・モード I - 暗黙モード
V - ビジュアル・モード
画面方向 S> - 左から右への画面の方向
<S - 右から左への画面の方向

 

双方向アラビア語サポートの理解

VT の双方向アラビア語サポートにより、プログラムは英語/アラビア語 VT 220 ディスプレイ端末をエミュレートすることができます。特殊な言語および双方向機能が、エミュレーション・プログラムによってサポートされる標準機能のリストに追加されます。

ワークステーションの構成
アラビア語および双方向機能を理解する
アラビア語の場合の双方向キーの組み合わせの要約
端末エミュレーション・モードのオペレーター情報域 (OIA) の理解
 
 

ワークステーションの構成

  1. VT の構成済みのセッション・アイコンを右マウス・ボタンでクリックします。
  2. 「プロパティー」をクリックします。
  3. ホスト・コード・ページ用に ASMO-449 (7 ビット) または ASMO-708 (8 ビット) を選択します。
  4. 「画面」タブをクリックして、AVT3270 がアクティブ・フォントになっていることを確認します。

アラビア語および双方向機能を理解する

言語選択
キーの組み合わせ Ctrl+N または Ctrl+L により、言語レイヤーを変更できます。言語レイヤーがラテン語系言語の場合には、Ctrl+N を押すと言語レイヤーがアラビア語に変更されます。言語レイヤーがアラビア語の場合には、Ctrl+L を押すと言語レイヤーがラテン語系言語に変更されます。

 
画面反転
Ctrl+S のキーの組み合わせを押すと、画面イメージが反転します。画面の方向が左から右の場合には、このキーの組み合わせを押すと画面イメージが右から左に反転されます。画面の向きが右から左の場合には、このキーの組み合わせを押すと画面イメージが左から右に反転されます。
 
列見出し
「列見出し」モードによって、テキストの列の間にブランクを入れて挿入部分を中断させ、データの列に対する英語のタイトルが正しい位置を維持することができます。「列見出し」モードを使用可能にするには、キーの組み合わせ Ctrl+C を押してください。

以下の例は、列見出しの有用性を示しています。

列見出しがオフの場合:

ホストによる送信
端末で表示
(RTL 画面)
 
PC     プリンター
200       40
500       90

PC   プリンター
 40         200
90         500

列見出しがオンの場合:

ホストによる送信
端末で表示
(RTL 画面)
PC     プリンター
200       40
500       90
プリンター  PC
40         200
90         500

 

アラビア語の場合の双方向キーの組み合わせの要約

機能 キーの組み合わせ
アラビア語 Ctrl+N
英語 Ctrl+L
画面反転 Ctrl+S
列見出し Ctrl+C

端末エミュレーション・モードのオペレーター情報域 (OIA) の理解

ホスト・セッションでは、画面の最下行がオペレーター情報域 (OIA) となります。この行は常に左から右に向けて表示されます。アラビア語環境では、次の記号が追加されています:

言語標識 (AIN) アラビア語文字 - 現在の言語はアラビア語です
E - 現在の言語は英語です
画面方向 S> - 左から右への画面の方向
<S - 右から左への画面の方向
列見出し CH : CH - 列見出しはオンに設定されています。

関連タスク

  • 3270 および 5250 セッションの場合の双方向言語サポートを理解する (アラビア語およびヘブライ語)