テキスト送信オプション (MVS/TSO および VM/CMS)
テキスト・モードでファイルを送信するときには、次のオプションが (デフォルトで) 使用されます。VM/CMS では、最初のオプションの前に左括弧「(」を入力してください。
オプションには以下のものがあります。
- ASCII
- このオプションは、テキスト・ファイルおよび ASCII から EBCDIC に変換したいファイルに使用します。これは SBCS 言語、中国語 (繁体字)、および韓国語に有効です。ローカルの 1 バイト・コードは EBCDIC コードに変換されます。DBCS の場合には、DBCS フィールドにシフトイン/シフトアウト (SI/SO) 文字を挿入します。
- JISCII
- このオプションは日本語 DBCS セッションの場合にだけ有効で、1 バイト・コードを EBCDIC に、 2 バイト・コードを IBM 漢字に変換します。JISCII は、DBCS フィールドにシフトイン/シフトアウト (SI/SO) 文字を挿入します。
- CRLF
- 復帰 (CR) と改行 (LF)。CRLF (x'0D0A') は各行の終わりから除去されます。EOF (x'1A') は、 ファイルの終わりから除去されます。
- NOSO
- このオプションは DBCS 専用で、JISCII または ASCII オプションと一緒に使用された場合にのみ有効です。NOSO は DBCS フィールドの前後の SO (x'0E') および SI (x'0F') の変換を防ぎます。また、RS (x'1E') および US (x'1F') から SO (x'0E') および SI (x'0F') への変換も防ぎます。
- APPEND
- 転送されたファイルは、同じ名前 (さらに、VM/CMS ではタイプとモード) をもつ既存のホスト・ファイルが存在する場合には、それに付加されます。「APPEND」を指定しないと、 転送されたファイルで既存のホスト・ファイルが上書きされます。
- NEW
- ファイルが既に存在する場合には、転送が停止されます。このオプションは、誤って既存ファイルを削除することを防ぐために使用することができます。
- LRECL
- 論理レコード長。これは「APPEND」が指定されている場合は無効です。そうでない場合には、次のオプションのいずれかを選択することができます。
- 固定 - 各ホスト・レコードのバイト数を指定します。
- 可変 - 論理レコード長は、ファイルの最大レコード長です。最大値は 32767 です。
ローカル・ワークステーションからホスト・システムに送信されるファイルのレコード長は、ここに指定された論理レコード長を超えることがあります。その場合は、ファイル転送プログラムがそのファイルを論理レコード長で分割します。
長いレコードが入っているファイルをホスト・システムに送信するには、完全なレコードを送信できるだけの十分な長さを指定してください。
- RECFM
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- レコード形式。このオプションは「APPEND」を指定した場合には無効です。そうでない場合には、次のオプションのいずれかを選択することができます。
- デフォルト - レコード形式は、ホスト・システムによって自動的に選択されます。
- 固定 - 各ホスト・レコードのバイト数を指定します。
- 可変 - ファイルを VM/CMS に送信するときに、可変のレコード形式を指定することによってホストのディスク・スペースを節約することができます。
- 未定義 - このオプションは MVS/TSO のみで使用可能です。
- BLKSIZE(n)
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- このオプションは TSO 専用で、新しいデータ・セットを作成する場合にのみ適用されます。値 (n) はブロック・サイズ (バイト数) を表します。
- SPACE
- このオプションは TSO 専用です。この値は、新しい TSO データ・セットに割り振るスペースの大きさです。
- 数量
- 最初に割り振っておくスペース単位。SPACE パラメーターを使用している場合には、この値を指定する必要があります。
- 増分
- 新規スペースが必要となるたびに追加するスペース単位。
次のパラメーターが有効なのは SPACE パラメーターが指定されたときに限られます。 これらのパラメーターは相互に同時に指定することはできません。
- AVBLOCK(n)
- SPACE パラメーターが単位サイズとして使用する平均ブロック長。値 (n) はブロック長 (バイト数) です。
- TRACKS
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- スペース単位がトラックであることを指定します。
- CYLINDERS
- スペース単位がシリンダーであることを指定します。
- UNICODE (エンコード)
- このオプションは DBCS コード・ページ専用です。これにより、UNICODE で保管されたテキスト・ファイルをホストに送信し、それらを EBCDIC に変換することができます。有効なエンコード・オプションは UCS2 または UTF8 です。デフォルトのエンコード・オプションである UCS2 は、どちらのオプションも指定されない場合に使用されます。UTF-8 のエンコード・オプションは UTF8 と同じです。
- PROGRESS/NOPROGRESS
- ホスト・ファイル転送でファイルを送信または受信すると、デフォルトで ファイル進行標識が表示されて、各ファイル転送の進行状況が追跡されます。 現在は、Z and I Emulator for Web で、後述の PROGRESS/NOPROGRESS オプションを使用して進行標識を表示するかどうかを制御できます。
- PROGRESS
- ホストへ送信またはホストから受信中のファイルに対して ファイル進行標識が表示されることを示します。
注:オプションを入力しないと、ファイル転送で進行標識が表示されます。
- NOPROGRESS
- ファイル転送で進行標識が表示されないことを示します。
注:
- このオプションは、ファイル定義ごとに制御できます。
- NOPROGRESS オプションをデフォルトにしたい場合には、「ファイル転送の デフォルト」の下にこのオプションを入力します。
- 送信中にエラーが起こると、ファイル転送状況が表示されます。
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