マクロ記録時におけるプロンプトの追加
プロンプトとは、マクロ再生時に表示されて、ユーザーに情報を要求するポップアップ・ウィンドウのことです。
プロンプト・ポップアップ・ウィンドウには、テキスト、入力フィールド、および 3 つのボタン (「OK」、「キャンセル」、「ヘルプ」) が含まれています。テキストは、ユーザーからの情報を要求するものです (例えば、「ユーザー ID を入力してください。」など)。一般に、ユーザーは文字 (「myuserid」など) を入力フィールドに入力してから、「OK」をクリックします。すると、マクロ・ランタイムで、入力フィールドからテキストが読み取られ、ポップアップ・ウィンドウが除去され、同じテキストが、セッション・ウィンドウの指定された特定の行および桁位置以降に入力されます。したがって、このアクションでは、マクロはユーザーからのテキスト入力を要求し、そのテキストをキー・ストロークとしてセッション・ウィンドウ内の特定の位置に入力できます。
詳細については、「マクロ画面の編集: アクション (プロンプト)」 (オンライン・ヘルプ) および「マクロ・プログラミング・ガイド」 の「プロンプト・アクション (<prompt> エレメント)」を参照してください。
- 行と桁
- ユーザーが入力したテキストの入力をマクロ・ランタイムが開始するセッション・ウィンドウ内の行と桁。例えば、「行」が 4 で、「桁」が 12 であれば、マクロ・ランタイムはテキストをセッション・ウィンドウの 4 行目の 12 桁目以降に入力します。
「プロンプトを追加」ウィンドウが表示されると、「行」および「桁」フィールドはテキスト・カーソルの現在の行および桁位置に設定されます。それぞれ別の値を入力することができます。
- プロンプト名
- ポップアップ・ウィンドウで入力フィールドの左側に表示したいテキスト。通常このテキストは、要求する情報のタイプを表します。例えば、ユーザーにユーザー ID を入力させたい場合には、プロンプト・テキストは「ユーザー ID を入力してください。」になります。
「マクロで変数および演算式を使用」チェック・ボックスにチェックマークが付けられている場合は、テキストを単一引用符で囲む必要があるので注意してください ('ユーザー ID を入力してください。' など)。
- デフォルト値
- マクロ・ランタイムがユーザーからのデフォルトの応答としてポップアップ・ウィンドウの入力フィールドに最初に表示するテキスト。ユーザーは、このデフォルトの応答をそのまま使用するか、これに代わる別の応答を入力することができます。例えば、入力フィールドがファイル名の入力フィールドであれば、デフォルト・テキストを MyFile などとすることができます。ユーザーは、このテキストをそのまま使用することも、別のファイル名を入力することもできます。
デフォルト値を提供しない場合は、このフィールドをブランクのままにしておきます。
- プロンプト・タイトル
- プロンプト・ウィンドウ・タイトルとして表示したいテキスト。このフィールドがブランクのままである場合、あるいはマクロに複数のプロンプトがあり、そのマクロの開始時にすべてのプロンプトを表示するように構成されている場合、タイトルは「プロンプト」になります。
- 値が必要
- ポップアップ・ウィンドウの入力フィールドにテキストが入力されるまでマクロ・ランタイムがポップアップ・ウィンドウの「OK」ボタンを使用不可にしておくかどうかを決定します。入力フィールドにテキストを入力できるのは、デフォルトの応答を指定した場合 (デフォルト値)、またはユーザーが入力フィールドにテキストを入力した場合です。
- このチェック・ボックスにチェックマークを付けた場合:
- マクロ・ランタイムは入力フィールドの右側に
(必須)
というテキスト・ストリングを表示して、この入力フィールドには必ず入力しなければならないことをユーザーに示します。
- マクロ・ランタイムでは、ポップアップ・ウィンドウの入力フィールドにテキストが入力されるまで、ポップアップ・ウィンドウの「OK」ボタンが使用可能になりません。したがって、デフォルト値を指定していないと、ユーザーは「OK」をクリックする前に応答を入力するか、「キャンセル」をクリックするよう要求されます。
- このチェック・ボックスにチェックマークを付けなかった場合:
- マクロ・ランタイムは入力フィールドの右側に
(必須)
というテキスト・ストリングを表示しません。
- マクロ・ランタイムは、ポップアップ・ウィンドウが表示されるとすぐに、ポップアップ・ウィンドウ上の「OK」ボタンを使用可能にします。したがって、入力フィールドがブランクの場合であっても、ユーザーは「OK」をクリックできます。
マクロで行ったいくつかのプロンプト・アクションによって「応答が必要」フィールドが true に設定され (いくつかのプロンプトに対して「値が必要」チェック・ボックスにチェックマークを付けた)、しかも「マクロ」タブの「マクロの開始時にすべてのプロンプトを表示」フィールドも true に設定されていると、マクロ再生の開始時に、マクロ・ランタイムが 1 つのポップアップ・ウィンドウですべてのプロンプト入力フィールドを表示したとき、マクロ・ランタイムは、必要なすべての入力フィールドにテキストが入力されるまで、ポップアップ・ウィンドウの「OK」ボタンを使用可能にしません。
- これはパスワードですか ?
- ユーザーが入力フィールドに入力したテキストを、マクロ・ランタイムがパスワードなどの機密情報として扱うかどうかを判別します。
- このチェック・ボックスにチェックマークが付けられていると、マクロ・ランタイムは入力フィールドにテキストを表示する際、各文字をアスタリスク (*) として表示します。
- このチェック・ボックスにチェックマークが付けられていないと、マクロ・ランタイムはテキストを正常に表示します。
- ホスト・フィールドのクリア
- セッション・ウィンドウの指定された「行および桁」の位置から始まる位置にテキストを入力する前に、マクロ・ランタイムがその「行および桁」の位置を含むセッション・ウィンドウ内のフィールドをクリアするかどうかを判別します。
- このチェック・ボックスにチェックマークが付けられていると、マクロ・ランタイムは、テキストを入力する前に、セッション・ウィンドウ内の当該入力フィールドをブランクにします。
- このチェック・ボックスにチェックマークが付けられていないと、マクロ・ランタイムは当該フィールドをクリアしません。しかし、セッション・ウィンドウの先頭に既に何が表示されていても、マクロ・ランタイムによって、その位置にテキストが入力されます。
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