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ディレクトリー・ユーティリティーの使用

ディレクトリー・ユーティリティーは、Z and I Emulator for Web サーバーまたは LDAP サーバーのいずれかに保管されているユーザー、グループ、またはセッションの構成情報を管理するために使用できる Java アプリケーションです。ディレクトリー・ユーティリティーを使用すれば、多数のユーザー、グループ、またはセッションを、管理クライアントによって個々にではなく、1 つの ASCII ファイルから一度に追加または更新できます。例えば、このユーティリティーを使用して以下を行うことができます。

ディレクトリー・ユーティリティーは、グループ、ユーザー、およびセッションをすべて定義する ASCII ファイルを使用します。このテキスト・ファイルは、拡張子が .xml で、XML 形式になっている必要があります。

ディレクトリー・ユーティリティーの実行
ディレクトリー・ユーティリティー GUI の使用
XML ファイル形式 / エレメントの説明
XML ファイル例
リスト機能による検索
リスト機能の出力の使用

ディレクトリー・ユーティリティーの実行

ディレクトリー・ユーティリティーは、グラフィカル・ユーザー・インターフェースまたはコマンド行インターフェースのいずれかを使用して実行できます。

グラフィカル・ユーザー・インターフェース

グラフィカル・ユーザー・インターフェースを開始するには、以下のようにします。

「ディレクトリー・ユーティリティー」グラフィカル・ユーザー・インターフェースで、以下のフィールドに適宜入力します。

接続プロパティー
ユーザー ID
Z and I Emulator for Web 管理者のユーザー ID。
パスワード
Z and I Emulator for Web 管理者のパスワード。
ホスト
Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーのホスト名または IP アドレス。このフィールドはオプションです。デフォルトは localhost (127.0.0.1) です。
Port (ポート)
Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーのポート。このフィールドはオプションです。デフォルトは 8999 です。
ファイル操作
入力 XML ファイル
実行したいアクションを含む XML ファイルの名前。『XML ファイル形式 / エレメントの説明』を参照してください。
参照
入力 XML ファイルを参照する場合にクリックします。
「リスト」アクションの対象の HTML ファイルを生成
このオプションは、入力 XML ファイル内のアクションが list であり、出力 HTML ファイルにリスト結果を表示したい場合に選択します。

このオプションは、入力 XML ファイル内の adddelete、および update の各アクションについては無視されます。

HTML 出力
リスト結果を表示する出力 HTML ファイルの名前。
参照
既存の出力 HTML ファイルを参照する場合にクリックします。
OK
指定した入力 XML ファイルを使用してディレクトリー・ユーティリティーを実行する場合にクリックします。
キャンセル
取り消す場合にクリックします。
ヘルプ
ヘルプを表示する場合にクリックします。
出力
コンソール
入力 XML ファイル内のアクションの結果の要約を表示する出力領域。
クリア
コンソール域を消去する場合にクリックします。

コマンド行インターフェース

Windows システムでは、ディレクトリー・ユーティリティーを実行するためのコマンドまたはスクリプト・ファイルとサンプル・ファイルは、C:\Program Files\HCL\ZIEForWeb\lib\samples\DirUtil ディレクトリーに入っています。このコマンド・ファイルは DirUtil.cmd という名前で、 サンプル・テキスト・ファイルは sample.xml という名前です。他のオペレーティング・システム用のコマンドまたはスクリプト・ファイルおよびサンプル・テキスト・ファイルは zieforweb\lib\samples\DirUtilCommandFiles ディレクトリーにあります。サンプル・テキスト・ファイルの名前は Sample.xml です。コマンド・ファイルまたはスクリプト・ファイルの名前は以下のとおりです。

ディレクトリー・ユーティリティーを実行するには、コマンド行で次のように入力してください。

パラメーターの順序は重要です。

DirUtil-xxx filename.xml admin password [hostname] [port] [CO

ここで以下が使用されます。

ディレクトリー・ユーティリティーが Z and I Emulator for Web または LDAP 構成情報を更新するためには、 Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーが hostname によって指定されている Z and I Emulator for Web サーバーで実行中でなければなりません。

例えば、AIX では次のように実行できます。

DirUtil-AIX file.xml admin password myhostname 8999 CON


ディレクトリー・ユーティリティー GUI の使用

ディレクトリー・ユーティリティー GUI は、コマンド行アプリケーションのための GUI インターフェースです。これを使用して、Z and I Emulator for Web サーバーまたは LDAP サーバーに保管されている、ユーザー、グループ、またはセッション構成の情報を管理できます。ディレクトリー・ユーティリティー GUI を使用すれば、多数のユーザー、グループ、またはセッションを、管理クライアントによって個々にではなく、1 つの ASCII ファイルから一度に追加または更新できます。

DirUtil フォルダーには、あらかじめ提供されている sample.xml があります。テキスト・ファイルは、GUI がオプションを認識できるように、.xml 拡張子を持つ XML フォーマットにする必要があります。

ディレクトリー・ユーティリティー GUI の実行

Windows 64 ビット OS の場合、ユーティリティーは C:\Program Files\HCL\ZIEForWeb\lib\samples\DirUtil ディレクトリーにある DirUtilGUI.bat を使用して起動できます。

Windows 32 ビット OS の場合、ユーティリティーは C:\Program Files (x86)\HCL\ZIEForWeb\lib\samples\DirUtil ディレクトリーにある DirUtilGUI.bat を使用して起動できます。

Unix/Linux ベース OS の場合、ユーティリティーは、/opt/HCL\ZIEForWeb/lib/samples/DirUtil ディレクトリーにある DirUtilGUI.sh を使用して起動できます。

注: これらは、ZIEWeb がインストールされているデフォルト・ディレクトリーです。ZIEWeb がユーザー定義のディレクトリーにインストールされている場合、ロケーションは <<ZIEWeb_INSTALL_DIRECTORY>>\lib\samples\DirUtil ディレクトリーになります。コマンド・ファイルまたはスクリプト・ファイルの名前は以下のとおりです。

GUI のインターフェース

GUI には「ユーザー名」フィールドと「パスワード」フィールドがあり、ここに管理者のユーザー名とパスワードを入力する必要があります。デフォルトでは、admin がユーザー名として、password がパスワードとして設定されています。

ホスト名は localhost に、ポート番号は 8999 に事前定義されています。変更する場合は、必要なホスト名およびポート番号を入力することもできます。

ユーザー、グループ、またはセッションに関する詳細を含む XML ファイルを選択する必要があります。オプションには、「追加」、「更新」、「削除」があります。

チェック・ボックス「「リスト」アクションの対象の HTML ファイルを生成」は、XML ファイル内に定義されているようにユーザーまたはグループのリストを生成する場合に使用します。「HTML ファイル」フィールドは、XML ファイルを選択すると自動的に生成されます。自動的に生成された HTML ファイルは、XML ファイルの名前が付けられ、XML ファイルと同じ場所に置かれます。

HTML ファイルでのユーザーまたはグループのリスト生成は、チェック・ボックス「「リスト」アクションの対象の HTML ファイルを生成」にチェック・マークが付けられ、ユーザーまたはグループのリストがデフォルト HTML ファイル (未変更の場合) にある場合にのみ有効です。

コンソール出力は、「クリア」ボタンをクリックすると消去できます。また、「コピー」ボタンをクリックすると、クリップボードにコピーできます。

「ヘルプ」をクリックすると、DirUtilGUI のヘルプ目次を開くことができます。

リスト機能の出力の使用

以下に、HTML ファイルでのリスト生成アクションの 2 つの例を示します。

XML ファイル形式 / エレメントの説明

以下に述べるエレメントの記述は、ディレクトリー・ユーティリティーが使用する XML ファイルに入れることができる有効な XML エレメントの形式についての説明です。XML についての基本的な知識のあることが前提となっています。「<!--" and end with "-->」で始まる行はコメントとして取り扱われます。エレメントの大文字小文字は区別されます。

XML ファイルを作成または編集するには、有効なユニコード文字を生成する ASCII エディターを使用しなければなりません。ディレクトリー・ユーティリティーで XML ファイルを使用しているときに、「DIR0037 致命的エラー: XML 文字が無効です (DIR0037 Fatal error: Invalid XML Character)」というエラーを受け取った場合は、ASCII エディターが有効なユニコード文字を生成しなかったということを意味します。有効なユニコード文字を生成する別の ASCII エディターを使用してください。

<dirscript>
    <action>

        <group>
            <groupid>
            <description>
            <parent>
            <removeusers>
   
        <user>
            <userid>
            <groupid>
            <description>
            <authentication>
                <pw>
                <nativeid>
            <savepref>
   
        <session>
            <filename>
            <groupid>
            <userid>
            <description>

        <userlist>
            <userid>
            <groupid>
            <filename>

        <grouplist>
            <userid>
            <groupid>
            <filename>


<dirscript>..</dirscript>

他のエレメントがすべて入っていて、 文書をディレクトリー・ユーティリティーによって処理できるものとして識別する XML ファイル中のルート・エレメント。

属性: なし

必須エレメント: <action type=xxx>

オプション・エレメント: なし


<action type=xxx>..</action>

<action> エレメントで囲まれているエレメントに対して実行されるアクション。<dirscript> エレメント内には複数の action エレメントを指定できます。XML ファイル中で <dirscript> エレメントまたはこのエレメントの外側にあるエレメントは、 ディレクトリー・ユーティリティーによって無視されます。

値: add、delete、update、または list

必須エレメント:<action> エレメント内には、以下のエレメントの少なくとも 1 つが必要です。

<group>..</group>
アクションによる影響を受けるグループ。アクションが add であり、グループが既に存在している場合には、グループが重複しているというメッセージを受け取ります。


<user>..</user>
アクションによる影響を受けるユーザー。アクションが add であり、ユーザーが既に存在している場合には、ユーザーが重複しているというメッセージを受け取ります。


<session>..</session>
アクションによる影響を受けるセッション。アクションが update であると、session エレメントは無効です。セッションが既に存在している場合には、 管理クライアントが重複セッションを追加する方法と同じ方法で、 新規セッションが「1:description」という名前で追加されます。


<userlist>..</userlist>
有効なのはアクションが list である場合だけです。ユーザー固有情報の出力 XML ファイルを作成します。リスト機能による検索を参照してください。


<grouplist>..</grouplist>
有効なのはアクションが list である場合だけです。グループ特有の情報についての 出力 XML ファイルを作成します。リスト機能による検索を参照してください。
ディレクトリー・ユーティリティーは LDAP の場合は <grouplist> エレメントをサポートしません。

<group>..</group>

グループを囲むエレメント。

属性: なし

必須エレメント:

<groupid>..</groupid>
LDAP または Z and I Emulator for Web 内のグループを識別する UNICODE テキスト・ストリング。Z and I Emulator for Web を使用中の場合には、groupid はグループの追加時に英大文字に変換されます。LDAP を使用中の場合には、groupid は大/小文字混合でもかまいません。

オプション・エレメント:

<description>..</description>
グループを記述する UNICODE テキスト・ストリング。このエレメントが有効なのは、アクション・タイプが add または update である場合だけです。
<parent>..</parent>
このグループの親。このエレメントが有効なのは、アクション・タイプが add または update である場合、 および LDAP を使用しているときだけです。アクションが add であるときにこのエレメントが指定されていないと、グループは最上位に追加されます。
<removeusers>..</removeusers>
このエレメントによって、 グループを削除するときにこのグループにしか属していないユーザーをすべて削除できます。このエレメントが有効なのは、アクションが delete である場合だけで、このエレメントは LDAP を使用していると無効です。有効な値は Yes および No です。 Yes を指定した場合、このグループ内のユーザーは、グループが削除されると削除されます。No が指定されていて、グループ内にユーザーがある場合には、 このグループだけに属しているユーザーは ZIEWeb グループに移動されて、グループ自体は削除されます。

デフォルトは「いいえ」です。

多数のユーザーがある場合には、このエレメントの処理を完了するまでにいくらか時間がかかる場合があります。

<user>..</user>

ユーザーを囲むエレメント。

属性: なし

必須エレメント:

<userid>..</userid>
ユーザー ID。このエレメントは常に必須です。Z and I Emulator for Web を使用中の場合には、userid は小文字に変換されます。LDAP を使用中の場合には、userid は大/小文字混合でもかまいません。
<groupid>..</groupid>
ユーザーの追加先のグループ。このエレメントが必要なのはアクション・タイプが「add」である場合で、アクション・タイプが delete であると無視されます。LDAP を使用中でない場合には、複数の <groupid> エレメントを指定できます。LDAP を使用していて、複数のグループを指定すると、エラー・メッセージが生成され、ユーザーは追加されません。ユーザーをグループに追加するには、指定されているグループがあらかじめ存在している必要があります。アクション・タイプが update である場合、ユーザーは更新されてこのグループのメンバーになります。

オプション・エレメント:

<description>..</description>
ユーザーを記述する UNICODE テキスト・ストリング。
<authentication type=xxx>..</authentication>
ユーザーのために使用する認証を指定できます。有効なタイプは native および pw です。このエレメントが指定されていないと、認証はそのユーザーのために構成されません。
<savepref>..</savepref>
ユーザーが設定 (ユーザーがホスト・セッション構成に対して行う可能性のある変更内容) を保管することを許可するかどうかを指定できます。有効な値は Yes または No です。 このエレメントを指定しない場合、デフォルトの Yes がユーザーに設定されるため、ユーザーは設定を保存できます。
<removegroupid>..</removegroupid>
指定したグループ内でユーザーがそれ以降メンバーシップを持たないように、ユーザーを更新できます。このエレメントが有効なのは、アクション・タイプが update である場合だけです。このユーザーが含まれている有効なグループ ID を使用しなければなりません。

<authentication type=xxx>..</authentication>

ユーザーのために使用される認証。ネイティブ認証 (LDAP も使用中に限る) またはパスワード認証のいずれか一方を使用できます。アクション・タイプが add であるときにこのエレメントが指定されていない場合、あるいは native が選択されていて LDAP を使用中でない場合は、認証はユーザーのために構成されません。

属性: pw または native

必須エレメント:

<nativeid>..</nativeid>
ネイティブ・オペレーティング・システムにおけるユーザーのユーザー ID。このエレメントが必要で有効なのは、LDAP を使用している場合および認証タイプが native である場合だけです。

オプション・エレメント:

<pw>..</pw>
ユーザーと関連付けられるパスワード。このエレメントが有効なのは、認証タイプが pw である場合だけです。
<changepw>..</changepw>
ユーザーが自分のパスワードの変更を許可されるかどうかを指定できます。有効な値は Yes または No です。 このエレメントを指定しない場合、デフォルトの Yes がユーザーに設定され、ユーザーはパスワードを変更できます。このエレメントが有効なのは、認証タイプが pw である場合だけで、認証タイプが native であると無視されます。

<session>..</session>

セッションを囲むエレメント。

属性: なし

必須エレメント:

<filename>..</filename>
セッション定義が入っているファイル。セッション定義ファイルは、 任意の定義済み Z and I Emulator for Web セッションから「セッションのエクスポート」メニューを使用することによって作成できます。セッション・ファイルのデフォルト拡張子は .ws です。<filename> エレメントにはセッション・ファイルへの絶対パスを含めることができ、 これはセッションを追加するときにのみ必要となります。
<description>..</description>
セッションを記述し、セッション名として使用される UNICODE テキスト・ストリング。<description> はセッションを更新、または削除するために必要です。<description> が省略されている場合には、ファイルの記述のためにセッション名が使用されます。

<session> エレメント内には、次のエレメント・タイプの少なくとも 1 つが必要です。

<userid>..</userid>
このセッションの追加先のユーザーのユーザー ID。セッションを追加するには、ユーザー ID があらかじめ存在している必要があります。このセッションを複数のユーザーに追加するために、複数の <userid> エレメントを組み込むことができます。
<groupid>..</groupid>
このセッションの追加先のユーザーのグループ ID。セッションを追加するには、 グループがあらかじめ存在している必要があります。このセッションを複数のグループに追加するために、複数の <groupid> エレメントを組み込むことができます。
セッション・エレメント内には複数のユーザーまたは複数グループを指定できますが、同じセッション・エレメント内にユーザーとセッションを両方とも指定することはできません。

オプション・エレメント: なし


<userlist>..</userlist>

ユーザー・ベースの検索を囲むエレメント。

属性: なし

必須エレメント: 以下の各エレメントを 1 つだけ使用できます。

<userid>..</userid>
検索基準の中で使用するユーザー ID。

<groupid>..</groupid>
検索基準の中で使用するグループ ID。

<userid> または <groupid> タグが欠落していると、 ディレクトリー・ユーティリティーはエレメントにワイルドカードがあると想定して検索を実行します。

オプション・エレメント: このエレメントは以下のファイルを 1 つだけ参照するために一度だけ使用してください。

<filename>..</filename>
ディレクトリー・ユーティリティーが XML 出力を書き込む先のファイル。このファイルには 有効な XML ファイル名をつける必要があります。
ファイル名を指定しないと、ディレクトリー・ユーティリティーはデフォルト・ファイルに書き込みます。そのデフォルト・ファイルは zieforweb\lib\samples\DirUtil ディレクトリーにある DirUtilList.xml です。出力ファイルが指定されないと常に、リスト機能は検索結果を DirUtilList.xml に追加します。リスト機能の出力の使用を参照してください。

<grouplist>..</grouplist>

グループ・ベースの検索を囲むエレメント。

ディレクトリー・ユーティリティーは LDAP の場合はこのエレメントをサポートしません

属性: なし

必須エレメント: 以下の各エレメントを 1 つだけ使用できます。

<userid>..</userid>
検索基準の中で使用するユーザー ID。

<groupid>..</groupid>
検索基準の中で使用するグループ ID。

<userid> または <groupid> タグが欠落していると、 ディレクトリー・ユーティリティーはエレメントにワイルドカードがあると想定して検索を実行します。

オプション・エレメント: このエレメントは以下のファイルを 1 つだけ参照するために一度だけ使用してください。

<filename>..</filename>
ディレクトリー・ユーティリティーが XML 出力を書き込む先のファイル。このファイルには 有効な XML ファイル名をつける必要があります。
ファイル名を指定しないと、ディレクトリー・ユーティリティーはデフォルト・ファイルに書き込みます。そのデフォルト・ファイルは zieforweb\lib\samples\DirUtil ディレクトリーにある DirUtilList.xml です。出力ファイルが指定されないと常に、リスト機能は検索結果を DirUtilList.xml に追加します。リスト機能の出力の使用を参照してください。

XML ファイル例

以下は add および list アクションをデモンストレーションしている XML 例です。以下は、3 つのグループを追加し、ユーザーをグループに追加し、さらにセッションをエクスポートし、コメントを除去する場合は、セッションをユーザーとグループに追加します。(ユーザー、グループ、またはセッションを削除または更新するには、アクション・タイプを delete または update に変更し、それに合うようにエレメントを変更してください。)Windows NT および Windows 2000 ではこの sample.xml と呼ばれるサンプル・ファイルは C:\Program Files\HCL\ZIEForWeb\lib\samples\DirUtil ディレクトリーにあります。その他のオペレーティング・システム用の sample.xml テキスト・ファイルは zieforweb\lib\samples\DirUtilCommandFiles ディレクトリーにあります。

この例は、最も単純なフォームの中で list アクションを使用します。この list アクションはユーザーとグループのリストをすべてディレクトリー・ユーティリティーのデフォルト XML 出力ファイルに送ります。より高度な検索およびその出力の使用方法については、リスト機能による検索を参照してください。
 <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!-- Begin DTD - The DTD should not be modified.--> <!DOCTYPE dirscript [ <!ELEMENT dirscript (action)+> <!ELEMENT action (group | user | session)+> <!ELEMENT group (groupid, description?, parent?, removeusers?)> <!ELEMENT user (userid, groupid*, description?, authentication?, savepref?, removegroupid?)> <!ELEMENT session (filename?, (groupid | userid)+, description?)> <!ELEMENT groupid (#PCDATA)> <!ELEMENT userid (#PCDATA)> <!ELEMENT description (#PCDATA)> <!ELEMENT userlist (userid+, groupid+, filename+)> <!ELEMENT grouplist (userid+, groupid+, filename+)> <!ELEMENT parent (#PCDATA)> <!ELEMENT removeusers (#PCDATA)> <!ELEMENT removegroupid (#PCDATA)> <!ELEMENT authentication ((pw?, changepw?) | (nativeid))> <!ELEMENT pw (#PCDATA)> <!ELEMENT changepw (#PCDATA)> <!ELEMENT nativeid (#PCDATA)> <!ELEMENT savepref (#PCDATA)> <!ELEMENT filename (#PCDATA)> <!ATTLIST action type (add | delete | update | list) #REQUIRED> <!ATTLIST authentication type (pw | native) #REQUIRED> ]> <!-- End DTD -->  <dirscript> <action type="add"> <!-- Add three groups --> <group> <groupid>3270GROUP</groupid> <description>Group with 3270 sessions</description> </group> <group> <groupid>5250GROUP</groupid> <description>Group with 5250 sessions</description> </group> <group> <groupid>mygroup</groupid> <description>Group with parent</description> <!-- the parent element should only be specified if using LDAP --> <!-- <parent>3270GROUP</parent> --> </group> <!-- Add a user to the 3270 group and give them a password. --> <user> <userid>user1</userid> <description>First User</description> <authentication type="pw"> <pw>mypw</pw> <changepw>yes</changepw> </authentication> <groupid>3270GROUP</groupid> </user> <!-- Add a user to the 5250 group and do not allow them to save their session preferences --> <user> <userid>user2</userid> <description>Second User</description> <authentication type="pw"> <pw>mypw</pw> <changepw>yes</changepw> </authentication> <groupid>3270GROUP</groupid> <savepref>no</savepref> </user> <!-- The session elements are commented because the file may not exist. --> <!-- If you would like to add a session, then export a session with the --> <!-- correct file name and remove the comment tags before running DirUtil. --> <!-- Add a session to the 3270 group --> <!-- <session> <description>3270 Display</description> <filename>3270dsp.zie</filename> <groupid>3270GROUP</groupid> </session> --> <!-- Add a session to the 5250 group --> <!-- <session> <description>5250 Display</description> <filename>5250dsp.zie</filename> <groupid>5250GROUP</groupid> </session> --> <!-- Add a session to user1 --> <!-- <session> <description>3270 Printer</description> <filename>3270prt.zie</filename> <userid>user1</userid> </session> --> </action> <!-- List all users and all groups in the system and send output to the default XML output file --> <!-- <action type = "list"> <userlist> <userid>*</userid> </userlist> <grouplist> <userid>*</userid> <groupid>*</groupid> </grouplist> </action> --> </dirscript> 

リスト機能による検索

検索の基本
ワイルドカードの使用
検索の例

検索の基本
リスト機能をアクション・タイプの値として次のように指定することにより呼び出します: <action type="list">。次に、以下の 2 つの検索タイプのいずれか一方または両方を指定します (既存のユーザーとグループだけに適用されます):

それぞれの検索タイプごとに、<userid> エレメントと <groupid> エレメントを使用することによってのみ基準を定義できます。しかし、ワイルドカードを検索基準に組み込む柔軟性はあります。ワイルドカードは何個でも使用でき、検索ストリング中のどこへでも入れられるので、好きなだけおおまかな検索を行えます。

デフォルトの基準: <userid> または <groupid> エレメントの 1 つを指定しなかった場合 (または両方のエレメントを指定しなかった場合) には、リスト機能はエレメントのワイルドカードがあるものとみなしてそれをデフォルトとして指定します。したがって、考えられるほとんどのオープン検索が 保証されます。

ディレクトリー・ユーティリティーは検索出力を XML ファイルに書き込みます。

ワイルドカードの使用
ワイルドカード文字はアスタリスク (*) です。

ディレクトリー・ユーティリティーがワイルドカード配置を仮想的にサポートするのは 2 個の検索可能タグ (<groupid> と <userid>) の場合だけです。ワイルドカードは、検索可能エレメントのいずれか一方または両方に使用しても、あるいはいずれのエレメントに使用しなくても構いません。ワイルドカードは、何度使用しても、周りに英数字が散在していても、または単独で使用しても構いません。2 個の ID タグを検索基準から省略すると、ディレクトリー・ユーティリティーはワイルドカード (*) となるエレメントを想定し、デフォルトによりそのタグについてのワイルドカード検索を実行します。

有効なワイルドカード配置の例:

<userid>*</userid> すべてのユーザー
<groupid>*</groupid> すべてのグループ
<userid>a*</userid>
<groupid>*</groupid>
先頭が「a」の ID を持つ任意グループ内のユーザー
<userid>a*s</userid>
<groupid>zieweb</groupid>
先頭が「a」で末尾が「s,」の ID を持つグループ zieweb 内のユーザー
<userid>alhines</userid>
<groupid>zieweb</groupid>
グループ zieweb 内のユーザー「alhines」

検索例
リスト機能の中のエレメントのすべてを結合している例:

<userlist>
<userid>*</userid>
<groupid>*</groupid>
<filename>my.xml</filename>
</userlist>
すべてのグループ内ですべてのユーザーについてユーザー・ベースの検索 (ユーザー・ベースの出力が戻されるという意味)
を実行し、出力を my.xml に送ります。
<grouplist>
<userid>a*</userid>
<groupid>zieweb</groupid>
<filename>your.xml</filename>
</grouplist>
「a」で始まっているユーザー ID が含まれているグループ zieweb について
グループ・ベースの検索 (グループ・ベースの出力が戻されるという意味) を実行し、
出力を your.xml に送ります。

リスト機能についての一般の要約情報 (実行される検索の数など ) の後には、他のディレクトリー・ユーティリティー要約情報と同じ構成が続いています。リスト・サマリー・データはコンソール、ログ・ファイル、またはその両方に送信できます。


リスト機能の出力の使用

リスト機能からの出力はすべて XML ファイルに書き込まれるので、それをディレクトリー・ユーティリティー機能の入力として即時に再利用できます。XML 出力ファイル中では単に、アクション・コマンドを list から add、delete、または modify に変更するだけにしてください。

検索基準を入力するときに (タグ <filename> を使用して) 出力ファイルに名前を付けると、ディレクトリー・ユーティリティーはリスト結果を指定されているディレクトリーおよびファイルに書き込みます。検索の例を参照してください。出力ファイル名を指定しないと、ディレクトリー・ユーティリティーは結果をデフォルト・ファイル DirUtilList.xml (zieforweb\lib\samples\DirUtil ディレクトリーにある) に保管します。検索出力用のファイルが指定されないと常に、リスト機能は結果を DirUtilList.xml に追加します。

存在しないファイル・パスを誤って指定すると、同じ結果になります。つまり、ディレクトリー・ユーティリティーはあらゆる新規検索による内容に追加されるようにデフォルト・ファイルに書き込みます。

Unix 環境の 場合: XML 出力ファイルのパス名がその特定の Unix オペレーティング・システムに 有効であることを確認してください。例えば、オペレーティング・システムがファイルの パス名中のすべての文字を認識しない場合には、不明の文字の変換処理でファイル名が無効と される場合があります。その場合には、出力ファイルを開くことができず、検索結果をリトリーブ することができません。

出力サンプル
以下を入力した場合:
<dirscript> <action type="list"> <userlist> <userid>*</userid> <groupid>*</groupid> </userlist> <grouplist> <userid>*</userid> <groupid>*</groupid> </grouplist> <action> <dirscript> 
以下の出力がデフォルト XML ファイル (DirUtilList.xml
) 中に生成されます (検索を追跡できるように、ディレクトリー・ユーティリティーは元の基準をコメントとしてファイルの先頭に表示します)。
 <!--Searching based on: Userlist --> <!--with: userid= * --> <!-- groupid= * --> <dirscript> <action type="list"> <user> <userid>user1</userid> <groupid>zieweb</groupid> <description></description> <authentication>pw</authentication> </user> <user> <userid>user2</userid> <groupid>group2</groupid> <description></description> <authentication>nativeid</authentication> </user> </action> </dirscript> <!--Searching based on: Grouplist --> <!--with: userid= * --> <!-- groupid= * --> <dirscript> <action type="list"> <group> <groupid>zieweb1</groupid> <description>ZIEWeb Users</description> <parent></parent> </group> <group> <groupid>group2</groupid> <description>Other Users</description> <parent></parent> </group> </action> </dirscript>