データベース・アクセスの概要
Z and I Emulator for Web には、データベース・アクセス用の以下の 3 つのパスが含まれています。
- Z and I Emulator for Web ディスプレイ・エミュレーション・セッションからのアクセス
Database On-Demand クライアントの機能は、次のタイプの Z and I Emulator for Web ディスプレイ・エミュレーション・セッションにも組み込まれています。 3270 ディスプレイ・セッション、5250 ディスプレイ・セッション、および VT ディスプレイ・セッション。以前は Database On-Demand でしか使用できなかった SQL ウィザードと File Upload ウィザードも、これらのディスプレイ・エミュレーション・ セッションからアクセスできるようになりました。 セッション・ウィンドウの「アクション」メニューには以下の項目が含まれています。
- 「アクション」>「データ転送」>「ホストへのデータの送信」
ユーザーは、ファイル・アップデート・ステートメントを管理し実行できます。「ホストへのデータの送信」を参照 してください。
- 「アクション」>「データ転送」>「ホストからのデータの受信」
ユーザーは、SQL ステートメントを管理し実行できます。「ホストからのデータの受信」を参照 してください。
- 「アクション」>「データ転送のデフォルト」
ユーザーは、SQL ウィザードおよび File Upload ウィザードの一部の入力フィールドのデフォルト値を設定できます。「データ転送のデフォルト」を 参照してください。
- 「マクロによるアクセス」
SQLQuery アクションにより、マクロ書き込みプログラムがデータベース・サーバーに SQL 照会を送り、この照会から得られるデータを検索して、データをグローバル変数に書き込むか、データをファイルに書き込むか、あるいはデータを表示できます。「マクロ・プログラミング・ガイド」の 「SQLQuery アクション (<sqlquery> エレメント)」を参照してください。 File Upload アクションにより、マクロ書き込みプログラムは データベース・サーバーに File Upload コマンドを送って データの作成、付加、置き換え、またはホスト・データベースの更新を 実行することができます。「マクロ・プログラミング・ガイド」 の 「FileUpload アクション (<fileupload> エレメント)」を参照してください。
- 「Database On-Demand アプレットによるアクセス」
Database On-Demand アプレットを使用できるのは、サーバー・ベースのクライアント構成モデルだけです。このアプレットには、SQL ステートメントおよび File Upload ステートメントを作成し実行するためのテキストおよびグラフィカル・インターフェース が組み込まれています。「Database On-Demand の開始」を参照してください。
3 つのデータベース・アクセス・パスのすべてを使用すれば、 ユーザーは以下のアクションを実行できます。
- セッションが接続している以外のホストでリモート・データベース・ サーバーに接続します。
- 例えば、ユーザーが zSeries ホストに接続された 3270 ディスプレイ・セッションを実行している場合には、 そのユーザーは iSeries ホストで稼働中のリモート・ データベース・サーバーにもアクセスできます。
- この機能は、直接リモート・データベース・サーバーに接続する Database On-Demand クライアントには適用されません。
- 複雑な SQL ステートメントを作成するには SQL ウィザードの グラフィカル・ユーザー・インターフェースを使用するか、あるいは SQL ステートメントを直接入力フィールドに入力するか貼り付け てください。
- 以下のタイプのデータベース・ステートメントを作成し実行します。
- SQL Select、Insert、Update、および Delete ステートメント。
- File Upload Create、Replace、Append、および Update ステートメント。
- SQL Select ステートメントの結果を検索、表示、および保管します。結果は、次のファイル形式で保管できます。
- ASCII テキスト (*.txt)
- コンマで区切られた値 (*.csv)
- Microsoft Excel - BIFF3 (*.xls)
- Microsoft Excel - BIFF4 (*.xls)
- HTML (*.html)
- XML (*.xml)
- ファイルの内容を次のファイル形式でアップロードします。
- ASCII テキスト (*.txt)
- コンマで区切られた値 (*.csv)
- Microsoft Excel - BIFF3 (*.xls)
- Microsoft Excel - BIFF4 (*.xls)
- XML (*.xml)
- SQL ステートメントおよび File Upload ステートメントを保管し再利用します。
クライアント・ワークステーションには Java Database Connectivity (JDBC) ドライバーがインストールされていなければなりません。iSeries ホスト用の JDBC ドライバー (AS/400 Toolbox for Java) は Z and I Emulator for Web に組み込まれていて、自動的にクライアントにダウンロードされます。
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プロキシー・サーバーを使用して iSeries に接続し、かつ、ダウンロード・クライアントを使用する場合は、Database On-Demand アプレットのロード時のダウンロード時間を短縮することができます。CommonJars.js ファイルを編集し、hoddba.jar を hodpxdba.jar と置き換えます。この類似の jar ファイルには、 プロキシー・サーバーを通じての接続時に Database On-Demand の実行に必要なクラスだけが入っています。 |
データベース・アクセスの使用例
- 動的照会
- SQL を知らなくても、ユーザーは SQL ウィザードを使用して SQL ステートメントを作成したり既存の SQL ステートメントを変更したり できます。このステートメントを実行したり、後で使用するために保管することができます。
- 保管された SQL ステートメントおよび File Upload ステートメント
- 保管された SQL ステートメントおよび File Upload ステートメントは、 ユーザーまたはユーザーのグループに配布できます。その後でユーザーは、 保管された SQL または File Upload ステートメントを選択し、 「実行」をクリックして結果を表示できます。
- ファイルのダウンロード
- 照会結果は、各種のファイル形式で保管し、後でスプレッドシートやワード・プロセッサー などの個人用の生産性向上プログラムにインポートすることができます。
- ファイルのアップロード
- 各種の形式のデータベースの内容は、ホスト・データベースに保管できます。
- Web ページの公開
- Database On-Demand クライアントの場合には、結果を HTML テンプレート・ ファイルに書き込むことができます。HTML テンプレート・ファイルは、照会結果の組み込み場所を示す特殊なタグが入って いる HTML 文書です。できあがった Web ページには、指定位置にある照会結果を含むテンプレート・ファイル内のすべてのものが入っています。
- セキュリティー
- ブラウザーのもとで実行するアプレットは、 システム・リソースに対するアクセス権 (ローカル・ファイル・アクセスやネットワーク・アクセスなど) を限定されています。Z and I Emulator for Web クライアントと Database On-Demand クライアントは、 ブラウザーに特別の許可を要求してこれらの操作を実行します。ブラウザーは、ユーザーにそのような要求の認可または 拒否を求めるウィンドウを表示します。ユーザーが要求を 拒否すると、アプレットは特権を付与されず、操作は失敗します。
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