ユーザー定義の文字 (UDC) マッピング・エディターの使用
デフォルト・マッピングの代わりに、カスタマイズしたユーザー定義の文字 (UDC) マッピングをセッション (3270、 5250、3270 ホスト印刷) で使用したい場合は、UDC マッピング・エディターを用いて UDC マッピング・テーブルを作成して、 カスタマイズしたマッピングをユーザーのセッション用に保管できます。
新しいマッピング・テーブルを作成する
UDC マッピング・エディターを使用して新しいマッピング・テーブルを作成するには、 以下のステップを実行してください。
- 「セッション構成」ウィンドウを使用して自分のユーザー定義文字をカスタマイズしたいホスト・コード・ページを選択します。
- UDC マッピング・エディターを開始します。
- Windows プラットフォームで、「スタート」>「プログラム」>「HCL Z and I Emulator for Web」>「管理」>「ユーザー定義の文字マッピング・エディター」を選択することによって UDC マッピング・エディターを開始します。
- グラフィカル・ユーザー・インターフェースをサポートしている Windows 以外のプラットフォームで、あるいはこの項目が「スタート」>「プログラム」>「HCL Z and I Emulator for Web」から欠落している場合は、UDC マッピング・エディターをコマンド・ラインから開始しなければなりません。次の手順を実行します。
- Java ランタイム環境 (JRE) がシステムにインストールされているかどうかを調べます。Z and I Emulator for Web サーバーまたはスタンドアロン・クライアントが現在実行中である場合は、その JRE がそこになければなりません。
- 現在のディレクトリーを Z and I Emulator for Web コード・ベース・ディレクトリーに変更します (例: 「C:\Program Files\HCL\ZIEForWeb\ZIEWeb」または「/usr/local/zieforweb/zieweb」)。
- JRE を使用して com.ibm.eNetwork.ECL.util.dbcs.UDCMappingEditor を Java コマンドで実行します。以下に例を示します。
java -classpath hoddbg2.jar;. com.ibm.eNetwork.ECL.util.dbcs.UDCMappingEditor
ご使用の構成に応じてパス名をコマンドに追加し、-classpath パラメーターを使用して正しいクラスパスを追加しなければならない場合があります。Linux の場合の例:
/opt/IBMJava2-13/jre/bin/exe/java -classpath hoddbg2.jar;. com.ibm.eNetwork.ECL.util.dbcs.UDCMappingEditor
- UDC マッピング・エディターは、i5/OS、OS/400、z/OS など、グラフィカル・ユーザー・インターフェースがないプラットフォームでは使用できません。
- UDC マッピング・エディター・パネルが開いたら、「ファイル」>「新規作成」を選択して新規マッピング・テーブルを作成します。(「ファイル」>「開く」を選択して、既に作成した既存のマッピング・テーブルを更新します。)
- 現行マッピングをマッピング・テーブル用に設定します。これを行うには、「設定」メニューを選択し、ソースの現在の言語、およびソースの変換後の言語を指示します。例えば「ホストからローカルへ」は、このマッピング・テーブルがホストの コード・ポイントを採用し、それをローカル・ワークステーションが処理する コード・ポイントに変換することを示します。
- 必要に応じて、マッピング・テーブル内のマッピングを変更します。例えば、ユーザー定義のホスト文字
X
をローカル・ ワークステーションでユーザー定義文字 Y
にマップできます。実行する内容は次のとおりです。
- 「検索」メニューを選択し、文字
X
のコード・ポイントを 検索ウィンドウに入力します。マッピング・テーブルが更新され、長方形ボックスがコード・ポイントの周辺位置に表示されます。
- 長方形ボックスの内側をダブルクリックします。ウィンドウが表示され、新しいコード・ポイント番号の入力を促します。
- マッピング番号をフィールドに入力するか、または上下矢印キーを使用してコード・ポイントの値を調整します。
- 「OK」をクリックして、ウィンドウを閉じます。新しいマッピングが「ユーザー定義の文字マッピング・エディター」テーブルに表示されます。
- マッピング・テーブルが完成したら、それを保管します。「ファイル」>「別名保管」と選択し、ファイル名および保管場所を指示します。ファイル・タイプとして
*.gtt
を使用し、それを ZIEWeb/udctransl/
ディレクトリーに保管します。
ユーザー定義の文字マッピング・エディターのウィンドウ・フィールドに記述する
「ファイル」メニュー
- 新規
- ホストのコード・ポイントとローカルのコード・ポイントとのデフォルトのマッピング を持った新規マッピング・テーブルを開きます。
- 開く
- 既存のマッピング・テーブルを開きます。マッピング・テーブルは、*.gtt という名前で、ZIEWeb/udctransl/ ディレクトリーに入っています。
- 保存
- 既に名前を付けられたマッピング・テーブルを保管します。マッピング・テーブルがまだ名前を付けられていない場合は、名前と位置を求めるプロンプトが出されます。
- 名前を付けて保存
- マッピング・テーブルをユーザーが指定する名前と位置で保管します。
*.gtt
を使用して、マッピング・テーブルであることを示します。場所として ZIEWeb/udctransl/
を使用します。
- 終了
- 「ユーザー定義の文字マッピング・エディター」ウィンドウを、 テーブルを最後に保管してからの変更を保管せずに閉じます。
メニューの設定
ソース・コードの現在のフォーマット、およびコードの変換後のフォーマットを指示することによって、 マッピング・テーブルの現行マッピングを設定できます。例えば、ソース・ファイルをホストから取得して、それをローカル・ ワークステーション用のコーディングに変換したい場合には、「ホスト からローカルへ」を選択します。
- ホストからローカルへ
- このマッピング・テーブルを、ホストのコード・ポイントからローカルの コード・ポイントへのマッピングとして表示することを表します。
- ローカルからホストへ
- このマッピング・テーブルを、ローカルのコード・ポイントからホストの コード・ポイントへのマッピングとして表示することを表します。
- ホストから JIS へ (日本語ホスト・コード・ページの場合のみ)
- このマッピング・テーブルを、ホスト・コード・ポイントから JIS コード・ポイントへのマッピングとして表示することを表します。
- ホスト中国語 (繁体字) 漢字から JIS へ (日本語ホスト・コード・ページの場合のみ)
- このマッピング・テーブルを、ホスト中国語 (繁体字) 漢字コード・ポイントから JIS コード・ポイントへのマッピングとして表示することを表します。
- ホスト中国語 (繁体字) からローカルへ (日本語ホスト・コード・ページの場合のみ)
- このマッピング・テーブルをホストの中国語 (繁体字) コード・ポイントから ローカルのコード・ポイントへのマッピングとして表示することを表します。
- ローカルからホスト中国語 (繁体字) へ (日本語のホスト・コード・ページの場合のみ)
- このマッピング・テーブルを、ローカルのコード・ポイントからホストの 中国語 (繁体字) コード・ポイントへのマッピングとして表示することを表します。
- JIS からホストへ (日本語ホスト・コード・ページの場合のみ)
- このマッピング・テーブルを、JIS コード・ポイントからホストコード・ポイントへのマッピングとして表示することを表します。
- JIS からホスト中国語 (繁体字) 漢字へ (日本語ホスト・コード・ページの場合のみ)
- このマッピング・テーブルを、JIS コード・ポイントからホスト中国語 (繁体字) 漢字コード・ポイントへのマッピングとして表示することを表します。
検索メニュー
マッピング・テーブルの現在の表示にないコード・ポイントを指定したい場合は、 このメニュー項目を使用してそれを検索できます。以下のメニューのいずれかを選択すると、検索ウィンドウが表示されます。
- ホスト・コードの検索
- ホストのコード・ポイントを索引として使用して、ウィンドウ全体で 必要なコード・ポイントを検索します。
-
- ローカル・コードの検索
- ローカルのコード・ポイントを索引として使用して、ウィンドウ全体で 必要なコード・ポイントを検索します。
- ホスト中国語 (繁体字) 漢字コードの検索 (日本語ホスト・コード・ページの場合のみ)
- ホストの中国語 (繁体字) コード・ポイントを索引として使用して、 ウィンドウ全体で必要なコード・ポイントを検索します。
- JIS コードの検索 (日本語ホスト・コード・ページの場合のみ)
- JIS コード・ポイントを索引として使用して、ウィンドウ全体で 必要なコード・ポイントを検索します。
「ヘルプ」メニュー
ヘルプ情報は、このメニュー項目から得られます。
カスタマイズされたマッピング・テーブルをセッション時に使用する
ユーザーは自分のセッションを開始する前に、自分のセッションが UDC マッピング・テーブルを使用するか、 しないかを構成できます。デフォルトでは、UDC マッピング・テーブルなしで接続されます。「セッション構成」ウィンドウでは、 編集済みの UDC マッピング・テーブルを言語タブからロードできます。適用したいテーブルを選択したら、この UDC マッピング・テーブルを持ったこのセッションを、 セッション中にいつでも開始できます。
制限
- UDC マッピング・エディターは、Java アプリケーションです。 したがって、このアプリケーションを実行するには、Java Runtime Environment (JRE) が必要です。
- Z and I Emulator for Web を非 Windows プラットフォームで使用する場合は、UDC マッピング・エディターを実行するには、JRE をインストールする必要があります。
- UDC マッピング・エディターは、ユーザー定義文字を日本語、韓国語、中国語 (簡体字)、中国語 (繁体字)、および台湾語ホスト・コード・ページに再マップするためにのみ使用できます。
- ファイルを変更および取得した場合は、UDC マッピング・エディターを再実行して索引ファイルを更新する必要があります。