トラブルシューティング・ガイド

目次

問題判別補助プログラム

問題の検出と解決には以下のトレースおよびログが役に立つ可能性があります。

  1. サーバー・トレース/メッセージ機能は、リダイレクター・サービスと構成サービスに関する情報を収集します。
  2. メッセージには、Z and I Emulator for Web のエラー・メッセージがリストされます。
  3. クライアント・トレース/メッセージ機能は、ホスト・セッションに関する情報を収集します。
  4. Java コンソール (Netscape) または Java ログ (Internet Explorer) には、Java イベントに関する情報が収集されます。
  5. プリンター定義テーブル・コンパイラー・ログには、PDT の作成時の情報が収集されます。
  6. セッション・ウィンドウのオペレーター情報域 (OIA) には、セッション状況とメッセージが表示されます。
  7. プリンター・セッションのプリンター状況ウィンドウには、プリンター状況とメッセージが表示されます。
  8. Z and I Emulator for Web サービス・マネージャー・メッセージは、サービス・マネージャーに関する情報を示します。
  9. トランスポート・トレースには、クライアントと Telnet サーバーの間の Telnet TCP/IP エミュレーター・データ・フローが取り込まれます。
  10. IPMonitor は、クライアントとホストの間を流れるセッション・データが含まれたトレース情報を収集する Java ユーティリティーです。
  11. 情報バンドラーは、Z and I Emulator for Web サーバーのインストール済み環境から診断情報を収集します。
  12. サービス・マネージャー・トレースには、サービス・マネージャーに関する情報が収集されます。
  13. クライアント・ダウンロードをトレースすると、クライアント・ダウンロードに関する診断情報が収集されます。
サーバー・トレース/メッセージ機能

サーバー・トレース/メッセージ機能は必ずインストールされます。 この機能は、「管理」ウィンドウの「サービス」ページで使用できます。「サービス」ページで、リダイレクター・トレースの開始と停止、およびサーバーのトレース/メッセージ・コンソールの表示を行うことができます。 このコンソールでは、トレースおよびメッセージの情報を画面に表示できます。この情報は private ディレクトリーの NCoDServices.RAS.txt にも保管されます。このファイルは、任意の ASCII テキスト・エディターで参照できます。詳しくは、『Z and I Emulator for Web サービス』を参照してください。

サーバー上でのトレースについて詳しくは、『サーバーでのトレース』を参照してください。

クライアント・トレース/メッセージ機能

クライアント・トレース/メッセージ機能は、問題判別機能が組み込まれたクライアント上でのみ使用可能です。そのクライアントには、以下のものがあります。

ホスト・セッション・ウィンドウの「アクション」メニューから、ログ・メッセージを表示すること (メッセージ・コンソールが開きます)、 または「トレース機能」ウィンドウを開くことを選択できます。「トレース機能」ウィンドウは、ツールバーの「トレース」ボタンをクリックしても開くことができます。Database On-Demand の場合は、「オプション」 > 「トレース」 > 「トレース機能開始」をクリックすることでトレースを設定できます。

メッセージ・コンソールに表示されている情報はトレース情報と同じファイルに保管されますが、 この情報はクリップボードにコピーしてテキスト・ファイルに保管することもできます。そうするようにサービス担当員から求められる場合があります。

トレース機能を開始するときは、トレースする機能やコンポーネントについて、およびトレース・レベル (収集されるデータの量が決定される) について、 いくつかの選択を行う必要があります。また、データの保管先 (Java コンソールに保管するのか Java ログに保管するのか、およびサーバーに保管するのかローカル・ディスクに保管するのか) を 決定することもできます。通例、HCL サービス担当員から設定について説明があります。

管理者は、問題判別クライアントを開始する方法および選択する項目をユーザーに伝えるか、 または自分でクライアントをロードして問題の再現を試みる必要があります。

システム管理者や HCL サポートにファイルを送信する必要がある場合に備えて、クライアント上にファイルをローカル保管することをお勧めします。また、ファイルをローカルに保管する場合は、ファイルの保管先のディレクトリーを選択できます。

クライアント上でのトレースについて詳しくは、『クライアントでのトレース』を参照してください。

メッセージ機能およびトレース機能を使用する方法について詳しくは、以下を参照してください。

Java コンソールまたは Java ログ

Java コンソールまたは Java ログには Java イベントに関する情報が収集されますが、そこに Z and I Emulator for Web メッセージおよびトレース・データを保管することもできます。Netscape と Internet Explorer の両方に対して Java コンソールをオンにできます。また、Windows の Java ディレクトリー (winntjava) にある Microsoft Javalog.txt を表示することもできます。

プリンター定義テーブル・コンパイラー・ログ

プリンター定義テーブル・コンパイラー・ログ (pdtc.log) には、PDT を作成するたびに進行情報およびエラー情報が収集されます。エラー情報は、カスタマイズした PDF を修正するときに役立てるためのものです。

オペレーター情報域 (OIA) (Operator Information Area (OIA))

通常、オペレーター情報域 (OIA) はセッション・ウィンドウの下部に表示されます。 ただし、OIA はセッションの構成時にオフにできます。OIA にはいくつかの情報項目が含まれていて、セッションの状況と、そのセッションの接続の状況が示されます。プリンター状況ウィンドウ

プリンター・セッションのプリンター状況ウィンドウは、ディスプレイ・セッションのセッション・ウィンドウと同等です。このウィンドウには、ホスト・システム/サーバー、セッション、およびプリンターの間の接続がグラフィカルに表示され、 各種エラー・メッセージが示されます。詳しくは、『オンライン・ヘルプ』を参照してください。プリンター・セッション問題を解決する方法について、 より具体的な情報が「ホスト印刷解説書」付録『トラブルシューティング』に 記載されています。

サービス・マネージャー・メッセージ

クライアントで次のメッセージが表示されることがあります。

システムの問題です。システム管理者に連絡してください。エラー= -41。(Error= -41.) 

サーバーで次のメッセージが表示されることがあります。

LOG0001: Z and I Emulator for Web を使用できません.... 

これらのメッセージは、以下の 1 つ以上の状況を示しています。

Z and I Emulator for Web トランスポート・トレース

トランスポート・トレースには、クライアントと Telnet サーバーの間の Telnet TCP/IP エミュレーター・データ・フローが取り込まれます。データ・フローを取り込むには、問題判別クライアントを使用します。例えば、defaultdebug.html を使用できます。問題判別クライアントには dashboard.html からアクセスできます。

トランスポート・トレースを使用するには、以下の手順を実行します。

  1. トレースするホスト・セッションを開始して、ホスト・システムにログオンします。
  2. セッション・メニューから「支援」を選択します。
  3. 「問題判別」を選択します。
  4. 「トレース機能」を選択します。
  5. 「機能」ウィンドウで「ホスト・アクセス・クラス・ライブラリー」をクリックして強調表示します。
  6. 「コンポーネント」ウィンドウで「トランスポート」をクリックして強調表示します。
  7. 「トレース・レベル」ウィンドウで「レベル 1」をクリックして強調表示します。
  8. 「設定」をクリックします。
  9. 「スタート」をクリックします。
  10. セッションを終了します。Z and I Emulator for Web の開始ページ (default.html など) に戻る必要があります。
  11. セッションを再び開始します。
  12. 手順に従って問題を再現します。
  13. 「停止」をクリックします。
  14. 「保存」をクリックします。「保存」ウィンドウが表示されます。
  15. トレース・ファイルの保管先となる場所を選択して、トレース・ファイルに名前を付けます。
IPMonitor

IPMonitor は、クライアントとホストの間を流れるセッション・データが含まれたトレース情報を収集するために使用できる Java ユーティリティーです。IPMonitor はクライアントとホストの間の媒介として機能します。クライアントは IPMonitor に接続し、IPMonitor はホストに接続します。次に、IPMonitor はクライアントとホストの間を流れるセッション・データを記録します。IPMonitor は Java アプリケーションまたは Java アプレットとして開始できます。

IPMonitor の開始方法および構成方法は、IPMonitor がアプリケーションとして実行されているのかアプレットとして実行されているのか、およびどのバージョンおよびリリースの Z and I Emulator for Web を実行しているのかによって異なります。

情報バンドラー

情報バンドラーは、Z and I Emulator for Web サーバーから診断情報を収集するために使用します。情報バンドラーは、以下の項目のコピーを 1 つの ZIP ファイルに保管します。

ユーザー定義のフォント・ファイルは、ユーザーが作成しない限り、Z and I Emulator for Web サーバー上には存在しません。

この ZIP ファイルは、問題の診断に役立てるために HCL サポート・センターに送信できます。

情報バンドラーは、Novell、i5/OS、OS/400、および z/OS を除く、すべてのサポート対象プラットフォームで グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) を使用して実行できます。 また、情報バンドラーはコマンド行を使用して実行することもできます。

情報バンドラーの実行

情報バンドラーを実行するには、以下のようにします。

上記のコマンドにある install_dir は、Z and I Emulator for Web ソフトウェアのインストール・ディレクトリーです。

コマンド行オプションのリストを参照するには、パラメーターを指定せずに、または -? パラメーターを指定して、情報バンドラーを起動します。詳しくは、『情報バンドラー・コマンド行オプション』を参照してください。

情報バンドラー GUI

情報バンドラー GUI は、Novell、i5/OS、OS/400、および z/OS を除く、すべてのサポート対象プラットフォームで使用できます。この GUI にアクセスするには、-gui パラメーターを指定して情報バンドラーを起動します。

Z and I Emulator for Web 情報バンドラー・ウィンドウが開きます。

  1. 目的の Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーを指定します (デフォルト・パブリッシュ・ディレクトリー以外を指定する場合)。
  2. デプロイメント・ウィザード・ファイル用の代替の Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーを指定します。このフィールドは、「デプロイメント・ウィザード要約 (Deployment Wizard Summary)」パネルの「ディレクトリー」フィールドと同じパスに設定してください。デフォルト・パスは、Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーです。
  3. 収集する情報のタイプを選択します。IPMonitor トレース情報を収集する場合は、トレース・ファイルの名前を指定します。これを行うには、「IPMonitor トレース・ファイル」ボタンを選択します (別のダイアログが開きます)。次に、特定の .TLG ファイルを参照するか、または .TLG ファイルをディレクトリー内で検索します。
  4. 出力ファイルを指定します。

    デフォルト出力ファイルは install_dir\private\ziepd.zip です。

    既存の出力ファイルはすべて上書きされます。上書きの前にプロンプトが出されることはありません。

    出力ファイル名の変更を選択した場合、情報バンドラーは自動的には .zip 拡張子をファイルに追加しません。

  5. 「OK」をクリックします。選択したファイルが ZIP 出力ファイルに追加されます。
情報バンドラー・コマンド行オプション

情報バンドラーには、サポート対象のすべての Z and I Emulator for Web プラットフォーム上のコマンド行からアクセスできます。

コマンド行オプションを参照するには、-? パラメーターを指定して、またはパラメーターを指定せずに、コマンド行から情報バンドラーを実行します。

すべての Z and I Emulator for Web プラットフォームでの情報バンドラーの実行について詳しくは、『情報バンドラーの実行』を参照してください。

希望のコマンド行パラメーターをすべて指定するには、情報バンドラーを起動するコマンド・スクリプトの行を編集しなければならない場合があります。本来、この行は、実パラメーターの代わりに限定数のシンボリック・パラメーター (%1 %2$1 $2 など) を指定する行です。

GUI をサポートするプラットフォーム上で、GUI を使用せずにコマンド行オプションで情報バンドラーを実行する場合は、 情報バンドラーを起動するコマンド・スクリプトの行を編集して、-gui パラメーターを除去します。さもないと、-gui パラメーターによってコマンド行オプションがオーバーライドされます。

情報バンドラーへのカスタム拡張機能の追加

デフォルト情報バンドラー構成ファイル infbnd.properties にカスタム拡張機能を追加できます。また、別の構成ファイルを指定することもできます。構成ファイルは、ZIP ファイルに組み込むために選択できる情報のタイプを示します。さらに、新しいタイプの情報を追加して、その新しいタイプが選択されたときに収集されるファイルを指定することもできます。

別の構成ファイルを指定するには、-cfg パラメーターを使用し、このパラメーターの後に、使用したい構成ファイルの名前を指定します。絶対パスではないパス名が検索されます。最初は Z and I Emulator for Web インストール・ディレクトリー内が検索されます。コマンド行オプションについては詳しくは、『情報バンドラー・コマンド行オプション』を参照してください。

カスタム拡張機能をデフォルト構成ファイルに追加するには、以下の手順を実行します。

  1. Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーにある infbnd.properties ファイルのバックアップ・コピーを作成します。
  2. 32 個の拡張機能情報カテゴリー (Extension01 から Extension32 まで) のいずれかを選択して、 そのカテゴリーを InfoCategoryList に追加します。以下の例は、デフォルトの InfoCategoryList の末尾に Extension01 を追加したケースを示しています。 InfoCategoryList: \ HODRegKeys ; \ PrivateDir ; \ SecurityFiles ; \ HTMLFiles1 ; \ PropFiles1 ; \ JavaScriptFiles ; \ NSMPropFiles ; \ DepWizFiles ; \ PrtDefFiles ; \ DirUtilFilesWin32 ; \ DirUtilFilesNonWin32 ; \ UdfFiles ; \ Extension01
    In the above example, be sure to place a '\' character at the end of the line after UdfFiles.
  3. infbnd.properties ファイルの終わりでサンプル Extension01 InfoCategory を変更します。
  4. infbnd.properties ファイルの終わりで Extension01 のサンプル WorkItem エレメントを変更します。
  5. 更新した構成ファイルを Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーにコピーします。
  6. 更新した構成ファイルを使用して情報バンドラーを実行します。
  7. 新規構成ファイル内にエラーがあるかどうかを確認するために、アイコンを使用せずにコンソールから情報バンドラーを実行します。エラーがある場合、情報バンドラーは、一般エラー・メッセージはコンソールに出力し、特定のエラーの説明はログ・ファイルに出力します。このログ・ファイルの名前は infbnd.log です。 このファイルはインストール・ディレクトリーにあります。

構成ファイルで使用されるエレメントの定義を以下に示します。

InfoCategoryList 名および InfoCategory 名
InfoCategoryList は構成ファイルのトップレベル・エレメントです。このエレメントは、InfoCategoryList という語と、それに続く InfoCategory 名のリストで構成されています。InfoCategory 名の例としては、HODRegKeys、PrivateDir、SecurityFiles などがあります。各 InfoCategory 名は、構成ファイル内に格納されている同様の名前のデータ・エレメントのグループ (InfoCategory を構成する) を指しています。1 つの InfoCategory に、InfoType、DisplayName、CmdLineOption、Platform の各エレメントが 1 つずつ、ZipDir が 1 つ、および WorkItem が 1 つ以上含まれています。
InfoType
このエレメントは、収集される情報のタイプを識別するものです。有効なタイプは FileSet および RegKeySet です。このエレメントの名前の形式は、InfoCategory 名 + _InfoType です。
DisplayName
このエレメントは、情報バンドラー Java GUI パネルでユーザーに表示されるメッセージに対して Z and I Emulator for Web が使用するメッセージ・キーを識別するものです (例えば、KEY_IB_EXTENSION_01 を指定すると、Extension01 が表示されます)。そのメッセージは、KEY_IB_EXTENSION_xx のように定義されます (xx は拡張機能番号 (01-32) です)。このエレメントの名前の形式は、InfoCategory 名 + _DisplayName です。
CmdLineOption
このエレメントは、情報カテゴリーを識別するコマンド行オプションとして使用されるテキスト・ストリングを指定します。この例として、sec (SecurityFiles を表します) や ext01 (Extension01 を表します) などがあります。コマンド行では、コマンド行パラメーターの前に '-' を付けなければなりません (例: '-ext01')。このエレメントの名前の形式は、InfoCategory 名 + _CmdLineOption です。
プラットフォーム
このエレメントは、情報カテゴリーが有効となるプラットフォーム・タイプを指定します。有効なプラットフォーム・タイプは、AIX (Linux や Solaris を含む)、Win32、i5/OS、OS/400、および MVS です。例えば、HODRegKeys カテゴリーは Win32 プラットフォーム・タイプに対してのみ有効です。ユーティリティーが実行されると、現行プラットフォームに対して無効となるカテゴリーはスキップされます。このエレメントの名前の形式は、InfoCategory 名 + _Platform です。
ZipDir
このオプション・エレメントは、情報カテゴリーのトップレベル ZIP 項目ディレクトリーとして使用されるテキスト・ストリングを 指定します (例えば、test を指定すると、情報カテゴリーの ZIP 項目パスがすべて .test で始まります)。このエレメントの名前の形式は、InfoCategory 名 + _ZipDir です。ZIP 項目ディレクトリー名がない場合は、none を指定してください。
WorkItemList 参照および WorkItem 参照
このエレメントは、収集される 1 つ以上の情報セットをリストで指定します。このエレメントの名前の形式は、InfoCategory 名 + _WorkItemList (for example, Extension01_WorkItemList) です。このリストには、1 つ以上の WorkItem 参照が含まれていなければなりません。WorkItem 参照の形式は、WorkItem_ + 数表示です (例: WorkItem_1、WorkItem_2)。
WorkItem
このエレメントは、収集される情報のセットを記述するものです。このエレメントの名前の形式は、InfoCategory 名 + _ + WorkItem 参照です (例: Extension01_WorkItem_1)。InfoType が FileSet の場合は、WorkItem にサブエレメントDirType、DirName、SubdirSearchDepth、Include、および Exclude が含まれます。InfoType が RegKeySet の場合は、WorkItem に RegKey サブエレメントが含まれます。
PlatformWI
このサブエレメントは、InfoCategory の InfoType が FileSet の場合に WorkItem エレメント内で使用できます。このサブエレメントはオプションです。これが WorkItem 内で使用される場合は、このサブエレメントにより、InfoCategory を制御する Platform コマンドの有効範囲が狭められます。例えば、SecurityFiles InfoCategory で SecurityFiles_Platform が 'win32; aix; mvs; os400' に設定されている場合、 この InfoCategory は 4 つのプラットフォーム・タイプすべてに適用されます。一方、Security_Files_WorkItem_1 で PlatformWI サブエレメントが 'win32, aix, mvs' に設定されている場合、 この特定の作業項目は、指定された 3 つのプラットフォーム・タイプにのみ適用されます。
DirType
このサブエレメントは、InfoCategory の InfoType が FileSet の場合に WorkItem エレメント内で使用されます。このサブエレメントは、検索場所となるディレクトリーと、システムのファイル構造との関係を記述するものです。有効なタイプは次のとおりです。
RelativeToInstall
このユーティリティーは、Z and I Emulator for Web インストール・ディレクトリー内で、DirName サブエレメントに指定されたサブディレクトリーを検索します。
RelativeToPublish
このユーティリティーは、Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリー内で、DirName サブエレメントに指定されたサブディレクトリーを検索します。
RelativeToDir
このユーティリティーは、DirName サブエレメントに指定されたサブディレクトリー内で検索を行います。
絶対
このユーティリティーは、DirName エレメントを無視し、Include サブエレメントに指定されたファイル・パスを使用してファイルを検索します。
DirName
このサブエレメントは、InfoType が FileSet の場合、 および DirType が RelativeToInstall、RelativeToPublish、または RelativeToDir の場合に、WorkItem エレメント内で使用されます。このエレメントは、検索場所となるサブディレクトリーのパスを指定します。その値は、. を含む、任意の有効なパスにすることができます。RelativeToInstall および RelativeToPublish の場合、DirName は相対ディレクトリー・パスでなければなりません。RelativeToDirectory の場合、DirName は絶対ディレクトリー・パスでなければなりません。
SubdirSearchDepth
このサブエレメントは、InfoType が FileSet の場合に WorkItem エレメント内で使用されます。このエレメントは、Include ファイルを先頭ディレクトリーからいくつ下のサブディレクトリーまで検索するのかを指定します。有効な値は以下のとおりです。0、1、2、3 など。すべてのサブディレクトリーを検索する場合は、all を指定します。検索できる最も深いサブディレクトリーは、JVM で使用できるメモリーの量によって決まります。
Include
このサブエレメントは、InfoType が FileSet の場合に WorkItem エレメント内で使用されます。このサブエレメントは、収集される 1 つ以上のファイルをリストで指定します。最後のファイル分離文字の後ろにあるファイル名には、 ワイルドカード文字 '?' ('.' を除く任意の 1 文字に一致) および '*' ('.' を除くゼロ個以上の文字に一致) を含めることができます。このユーティリティーは実行されると、パターンに一致するすべてのファイルを収集しようとします。
除外
このサブエレメントは、InfoType が FileSet の場合に WorkItem エレメント内で使用されます。このサブエレメントは、除外される 1 つ以上のファイルをリストで指定します。最後のファイル分離文字の後ろにあるファイル名には、 ワイルドカード文字 '?' ('.' を除く任意の 1 文字に一致) および '*' ('.' を除くゼロ個以上の文字に一致) を含めることができます。このユーティリティーは実行されると、パターンに一致するファイルをリジェクトします。
RegKey
このサブエレメントは、InfoType が RegKeySet の場合に WorkItem エレメント内で使用されます。このサブエレメントは、Microsoft Windows のレジストリー・サブキーを読み取るように定義します。
サービス・マネージャー・トレース

サービス・マネージャー・トレース機能は「管理」ウィンドウの「サービス」ページから使用できます。この機能は、サービス・マネージャーに関するトラブルシューティング情報を収集するために使用します。トレースの開始と停止、およびトレース・レベルの設定を行うには、「サービス」ページで「サービス・マネージャーのトレース」をクリックします。詳しくは、『Z and I Emulator for Web サービス』を参照してください。

クライアント・ダウンロードのトレース

クライアント・ダウンロードに関するトレース情報を収集するには、Z and I Emulator for Web クライアントをダウンロードする HTML ファイルを、デプロイメント・ウィザードで編集することにより更新します。「クライアントのデバッグ」にチェックマークを付けて、追加パラメーター DebugCode を値 65535 で追加します。

HCL は、ダウンロードされるファイルを示す詳細な Web サーバー・トレース、 およびその Web サーバーで生成されたすべてのエラー・メッセージ・ログを必要とします。HTTP Web サーバーの場合、そのトレースは VV (very verbose: 非常に詳細) トレース (すなわち、デバッグの LOGLEVEL) と呼ばれます。

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