「パスワードの記録」が使用不可な場合

「パスワードの記録」が使用不可な場合に、エンド・ユーザーがマクロ記録中に 3270 または 5250 非表示入力フィールドに入力キー・シーケンスを入力すると、Z and I Emulator for Web は入力キー・シーケンスを廃棄して、記録されたマクロ・スクリプト内に入力アクションでなくプロンプト・アクションを作成します。プロンプト・アクションには入力キー・シーケンスの長さ、および入力キー・シーケンスの転送先となる画面上の行および列の位置に関する情報が格納されますが、入力キー・シーケンス自体は格納されません。したがって、無許可ユーザーは、マクロ・スクリプトを表示、編集、または実行して入力キー・シーケンスを検出することができません。

マクロ再生中に、Z and I Emulator for Web がプロンプト・アクションを処理する場合、入力フィールドおよびエンド・ユーザーに入力を要求するメッセージが表示されたプロンプト・ウィンドウがポップアップします(デフォルト・メッセージは「Password」ですが、マクロ記録が完了したら、プロンプト・アクションを編集して別のメッセージを指定できます)。エンド・ユーザーがプロンプト・ウィンドウの入力フィールドに入力キー・シーケンスを入力して、「OK」をクリックすると、Z and I Emulator for Web はプロンプト・ウィンドウを閉じて、指定された行および列に配置されたセッション・ウィンドウ内の 3270 または 5250 非表示フィールドに同じ入力キー・シーケンスを入力します。

したがって、「パスワードの記録」を使用不可にすると、入力キー・シーケンスがマクロ・スクリプトに保管されない (暗号化形式で保管されることもない) ため、使用可能にした場合よりもセキュリティーが高まります。その代わりに、Z and I Emulator for Web がプロンプト・アクションを処理する場合、エンド・ユーザーはマクロ再生中に入力キー・シーケンスを入力する必要があります。

Z and I Emulator for Web がマクロ記録中にプロンプト・アクションを作成すると、プロンプト・アクションの「パスワード応答」オプションが有効になります。このオプションを有効にすると、マクロ再生中にユーザーが入力キー・シーケンスを入力した場合、Z and I Emulator for Web でプロンプト・ウィンドウの入力フィールドに表示される文字列にはアスタリスク (*) が使用されます (パスワードの応答を参照)。