XML エレメント

マクロ・スクリプトを理解するには、XML について多くを学習する必要はありません。構文の基本だけで十分です。XML 構文の知識を復習する必要がある場合は、Z and I Emulator for Web マクロ言語の XML 構文で詳しく学習できます。しかし、必要な情報はほとんどすべて、このサブセクションに記載されています。

おそらく既にご存じのように、XML スクリプトは、XML エレメントの集合から構成されます。XML エレメントの一部には、他の XML エレメントが含まれています。これは、一部の HTML エレメントに他の HTML エレメントが含まれているのとほぼ同じです。しかし、HTML の場合と異なり、XML では、プログラム開発者が、保管したい情報の構造を表す新しい XML エレメントを定義できます。Z and I Emulator for Web マクロ言語には、マクロの記述に必要な情報を保管するために、約 35 種類の XML エレメントが含まれています。このマクロ言語については、マクロ言語で詳しく説明しています。

XML マクロ・エレメントを参照する場合、本書では、エレメント名を不等号括弧で囲んで使用します。例:<HAScript> エレメント、<screen> エレメント。

図 1 は、XML エレメントの例を示しています。
図 1. サンプル XML エレメント
<SampleElement attribute1="value1" attribute2="value2">
...
</SampleElement>
上記の図に表示されている <SampleElement> エレメントには、すべてのマクロ・エレメントのキー・コンポーネントが含まれています。最初の行は、開始タグです。左不等号括弧 (<), followed by the name of the XML element (SampleElement), followed by attribute definitions, followed by a right angle bracket (>) で構成されています。2 行目の省略符号 (...) は、XML 構文の一部ではなく、上記の図では、<SampleElement> エレメント内に他のエレメントが存在する可能性があることを示すために使用されます。3 行目は、終了タグです。終了タグでは、エレメント名が不等号括弧で囲まれ、最初の不等号括弧の後にスラッシュが付きます (</Sample Element>)。

開始タグでは、属性を指定するのに、属性名 (例えば、attribute1) の後に、等号 (=)、引用符で囲まれた属性値 (例えば、"value1") の順に続きます。開始タグでは、任意の数の属性を指定できます。

マクロ・エレメントに他の XML エレメントが含まれていない場合、図 2 のように、省略形式で書き込むことができます。
図 2. 省略形式で書かれたサンプル XML エレメント
<SampleElement attribute1="value1" attribute2="value2"  />
上記の図では、<SampleElement> エレメントは、左不等号括弧 (<) followed by the name (SampleElement), followed by the attributes, followed by a forward slash and a right angle bracket (/>) 使用して書き込まれます。このように、XML エレメント全体が 1 対の不等号括弧内に書き込まれます。