「テキストのアンラップ (Unwrap Text)」が true で「連続抽出」が false の場合

「連続抽出 (Continuous Extract)」が false の場合、 行と列の組はテキストの長方形ブロックの隅を表します。「テキストのアンラップ (Unwrap Text)」を true に設定すると、 マクロ・ランタイムはテキストの長方形ブロックの各行を読み取り、 行内の各フィールドを次のように処理します。
  • フィールドが行の外側で始まり行の中に続く場合、マクロ・ランタイム はフィールドを無視する。
  • フィールドが行の中で始まり行の中で終わる場合、マクロ・ランタイム はフィールドの内容を結果に含める。
  • フィールドが行の中で始まり行の外側で終わる場合、 マクロ・ランタイムはフィールド全体の内容 (テキストの長方形ブロックの外側 にある部分を含む) を結果に含める。

「テキストのアンラップ (Unwrap Text)」オプションの目的は、フィールドが行と行の間で折り返している場合でも、フィールドの内容全体を 1 つのストリングとしてキャプチャーすることです。

例えば、セッション・ウィンドウの幅が 80 文字で、セッション・ウィンドウの行 9、10、11、および 12 が次のとおりであるとします。
...............................................Compress or print data set.......
..............................................................Reset statistics..
..............................................................Catalog or display
information of an entire data set...............................................
さらに、上記の行の中で次のテキスト域がフィールドであるとします。
Compress or print data set
Reset statistics
Catalog or display information of an entire data set
最後に、次のように仮定します。
  • 「連続抽出 (Continuous Extract)」は false (これはデフォルト設定値です)。
  • 「テキストのアンラップ (Unwrap Text)」は true。
  • マーキング長方形の左上隅は行 9、列 63 ('print' の 'n')、 右下隅は行 11、列 73 ('or' の後の ' ')。
  • 抽出名は 'Extract1'。
  • データ・プレーンは TEXT_PLANE。
HCL ZIE Host Access toolkit を使用している場合、マクロ・ランタイムは toolkit メソッドの戻り値として、以下のストリングの配列を戻します: 'Reset statistics''Catalog or display information of an entire data set'。マクロ・ランタイムは、次の処理を行います。
  • フィールドがマーキング長方形の外側で始まっているので、'Compress or print data set' をスキップする。
  • フィールドがマーキング長方形の中で始まっているので、'Reset statistics' を戻す。
  • フィールドがマーキング長方形の中で始まっているので、'Catalog or display information of an entire data set' を戻す (このフィールドが次の行に折り返していても)。

toolkit を使用していない場合、マクロ・ランタイムは 個々のストリングを連結し、単一のストリングとして 「抽出 (Extract)」ウィンドウで指定した変数に格納します。この例では、マクロ・ランタイムはストリング 'Reset statisticsCatalog or display information of an entire data set' を変数に格納します。