F. オプションの DCAS パラメーターを追加する (必要な場合)。

前出の DCAS パラメーター・セットとは異なり、以下のパラメーターはオプションです。web.xml ファイルにどのパラメーターを追加するかという判断は、ご使用の環境と、 管理者としての目標に応じて異なります。
CMPI_DCAS_TRACE_LEVEL
このパラメーターは、DCAS プラグインのトレース・レベルを指定します。トレース・メッセージは、CMPI_TRACE_LOG_FILE パラメーターが 指定するログ・ファイルに記録されます。ご使用の Web アプリケーション・サーバーに応じて、コンソールに記録することもまたは 記録しないこともできます。トレース・レベル値は以下のとおりです。
  • 0 = なし: トレースなし。これはデフォルトです。
  • 1 = 最小: API、パラメーター、戻り値、およびエラーをトレースします。
  • 2 = 通常: 最小のトレースに加え、内部 API、パラメーター、および通知メッセージもトレースします。
  • 3 = 最大: 通常のトレースに加え、Java 例外もトレースします。
コード例:
<init-param> 
   <param-name>CMPI_DCAS_TRACE_LEVEL</param-name> 
   <param-value>3</param-value> 
</init-param>
CMPI_DCAS_HOST_PORT
DCAS ホスト・アドレスは、要求で指定された宛先ホストに基づいて 判別されます。デフォルトのポート・アドレスとしては 8990 が使用されますが、このパラメーターを使用してオーバーライドできます。
コード例:
<init-param> 
   <param-name>CMPI_DCAS_HOST_PORT</param-name> 
   <param-value>8990</param-value> 
</init-param>
CMPI_DCAS_USE_WELLKNOWN_KEYS
このパラメーターはデフォルトで false です。このパラメーターが true の場合は、JSSE は指定したトラストストアを使用して、DCAS クライアントおよびサーバーの証明書を検索することを示します。
コード例:
<init-param> 
   <param-name>CMPI_DCAS_USE_WELLKNOWN_KEYS</param-name> 
   <param-value>true</param-value> 
</init-param>
CMPI_DCAS_WELLKNOWN_PASSWORD
提供されたトラストストアを独自のファイルに置換する場合は、ここでパスワードを指定する必要があります。独自のトラストストア・ファイルは、提供されたバージョンのファイルが格納されていたディレクトリーに格納してください。
top グラフィック・イメージ
このパスワードは、パスワード暗号化ツールを使用して暗号化する必要があります。パスワード暗号化ツールについては、パスワード暗号化ツールを参照してください。
コード例:
<init-param> 
   <param-name>CMPI_DCAS_WELLKNOWN_PASSWORD</param-name> 
   <param-value>tuBu9v8lHiJi1jt08UgHzA==</param-value> 
</init-param>
CMPI_DCAS_VERIFY_SERVER_NAME
このパラメーターは、証明書の検証に加えて証明書のサーバー・ホスト名も検査する必要があるかどうかを示します。デフォルトは false です。
コード例:
<init-param> 
   <param-name>CMPI_DCAS_VERIFY_SERVER_NAME</param-name> 
   <param-value>false</param-value> 
</init-param>
CMPI_DCAS_REQUEST_TIMEOUT
このパラメーターは、パスチケット要求タイムアウトを ms (ミリ秒) 単位で 指定します。これは、Z and I Emulator for Web マクロのタイムアウト値よりも小さくする必要があります。デフォルトは 50000 です。
コード例:
<init-param> 
   <param-name>CMPI_DCAS_REQUEST_TIMEOUT</param-name> 
   <param-value>50000</param-value> 
</init-param>
top 証明書ベースの Web Express Logon
CMPI_DCAS_DB_PRESERVE_WHITESPACE パラメーターと CMPI_DCAS_DB_CASE_SENSITIVE パラメーターは、証明書ベースの Web Express Logon には使用しません。
CMPI_DCAS_DB_PRESERVE_WHITESPACE
このパラメーターは、信任状要求パラメーターから空白文字を除去するかどうかを 示します。true の場合は、空白文字を除去しません。デフォルトは false です。
コード例:
<init-param> 
   <param-name>CMPI_DCAS_DB_PRESERVE_WHITESPACE</param-name> 
   <param-value>false</param-value> 
</init-param>
CMPI_DCAS_DB_CASE_SENSITIVE
このパラメーターは、DCAS プラグインがユーザーのアプリケーション ID およびネットワーク ID を小文字に変換してから、HCM データベースへの SQL 照会を行うために lcase() メソッドを使用するかどうかを指定します。lcase() メソッドをサポートしない SQL アプリケーションを使用する場合、このパラメーターを true に設定する必要があります。
コード例:
<init-param> 
   <param-name>CMPI_DCAS_DB_CASE_SENSITIVE</param-name> 
   <param-value>false</param-value> 
</init-param>
CMPI_DCAS_USE_DEFAULT_TRUSTSTORE
このパラメーターは、JSSE がデフォルトのトラストストアを使用して DCAS 証明書を検索するよう指示します。CMPI_DCAS_USE_WELLKNOWN_KEYS パラメーターが true に設定されている場合、 このパラメーターは CMPI_DCAS_USE_WELLKNOWN_KEYS で指定変更されます。デフォルトは false です。
CMPI_DCAS_NO_FIPS
このパラメーターは、FIPS セキュリティー・プロバイダーを使用すべきでないことを示します。代わりに、デフォルトのセキュリティー・プロバイダーが使用されます。デフォルトは false です。