Web Express Logon でのクライアント証明書の使用

ユーザー認証のためにクライアント証明書を使用する DCAS 環境および z/OS 環境は、Certificate Express Logon だけに限定されなくなりました。Z and I Emulator for Web V9 以降の Web Express Logon では、証明書ベースの Web Express Logon と呼ばれるクライアント・サイドの証明書を使用する、ログオン自動化タイプが提供されるようになりました。Certificate Express Logon および証明書ベースの Web Express Logon は、いずれも 3270 ホスト・セッションで 排他的に動作し、DCAS サーバーを必要としますが、2 つのモデルでのクライアント証明書の使用法は異なり、 自動化プロセスでは異なるコンポーネントが必要とされます。Certificate Express Logon では、クライアント証明書は Express Logon 対応の TN3270 サーバーに対してユーザーを認証するために使用され、Z and I Emulator for Web クライアントと TN3270 サーバーはログイン・プロセスを自動化するように構成されます。ただし、証明書ベースの Web Express Logon では、セキュア Web サーバーに対してユーザーを認証するために クライアント証明書が使用されますが、ログイン・プロセスを自動化するためには Host Credential Mapper プラグインとマクロが使用されます。

証明書ベースの Web Express Logon には、より多くのインプリメンテーション・オプションが用意されており、 Certificate Express Logon よりも柔軟な解決策であるといえます。証明書ベースの Web Express Logon に ついて詳しくは、z/OS および DCAS 環境におけるマクロ・ベースの自動化の構成を参照してください。