FTP ログイン

Web Express Logon では、ユーザーの信任状を保管および検索するための中央リポジトリーを用意することで、 FTP ホストに自動的にログオンする方法をユーザーに提供しています。このプロセスは、ボールト・スタイル環境における Web Express Logon の構成に類似していますが、 このタイプの自動化では、接続が確立した時点で、CMS からユーザーの信任状が取り出されるという相違点があります。つまり、マクロは必要ありません。現在、Z and I Emulator for Web では、ユーザーの ID とパスワードを、静的に FTP 構成に保管することができます。ただし、Web Express Logon は、ユーザー信任状の検索プロセスを自動化することで、この方法を拡張します。

図 1 は、FTP ログイン環境における、接続ベースの自動化の全体的なプロセスを表しています。
図 1. FTP ログイン環境における Web Express Logon
 FTP ログイン環境における Web Express Logon
  1. ユーザーが、リンクをクリックして Z and I Emulator for Web デスクトップを起動する。その結果、HTTPS 要求がネットワーク・セキュリティー・アプリケーション経由で Web サーバーに送信されます。
  2. Web サーバーから HTTPS 要求が戻され、Z and I Emulator for Web デスクトップが表示される。
  3. ユーザーが、FTP セッションを起動する。
  4. FTP セッションは、FTP 信任状を取得するため HTTPS 要求を CMS に送信する。
  5. CMS は、Network Security プラグインからユーザーのネットワーク ID を検索する。
  6. CMS は、アプリケーション ID を Vault HCM プラグインに渡す。
  7. Vault HCM プラグインは、このネットワーク ID を使用して、 IBM DB2 などのデータベースでの呼び出しを行い、ユーザーのホスト ID をマップし、ユーザーのパスワードを要求する。
  8. Vault HCM プラグインは、FTP ユーザー ID とパスワードを CMS に戻す。
  9. CMS は、FTP 信任状を XML 文書としてクライアントに戻す。
  10. FTP ログインが完了し、FTP サーバーのファイル・リストが表示される。