セッション・プロパティーの動的変更

Z and I Emulator for Web セッションは、管理者によって定義され、ユーザーが Z and I Emulator for Web HTML ファイルにアクセスするときに Z and I Emulator for Web クライアントによって取得されます。ユーザーが参照するセッション・プロパティーは固定された値で、 管理者の初期構成および任意のユーザー更新の組み合わせで成り立っています。しかし、いくつかの HTML ファイルまたは特定のセッション・プロパティーにおいて、 HTML のアクセス時に値を動的に設定するほうが便利な場合もあります。このタイプの制御によって、 クライアントの IP アドレスまたは時刻などの情報に基づいて特定のセッション・プロパティー値を設定することができます。

HTML へのアクセス時にセッション・プロパティーを動的に設定するには、管理者は、 Web サーバー上で稼働し、HTML をクライアントへ送信する直前に効率良く変更するプログラムを作成する必要があります。初期セッション・プロパティーが HTML で定義されていなくても、Z and I Emulator for Web は HTML 内の多くのセッション・プロパティーを指定変更する機能を提供します。これらの指定変更値は、常にクライアントによって使用され、 管理者による初期セッション・プロパティー・セットアップおよびユーザーによるプロパティーへの任意更新よりも優先されます。HTML 指定変更値は保管されることはないため、管理者が指定変更を除去すれば、 クライアントは再びプロパティーの変更前の設定を使用することになります。また、指定変更されたプロパティーは、ユーザーが変更できないようにロックされます。

管理者がプログラムを作成し、 HTML を指定変更することによって 1 つまたは複数のセッション・プロパティーを動的に設定するには、 Java Server Pages (JSP)、サーブレット、Perl、REXX、または Active Server Pages (ASP) などさまざまな方法があります。この章では、管理者が共通して利用できることに焦点を当てたいくつかの例を取り上げます。これらの例は、特定のプロパティーを指定変更する構文および技法を説明するよう意図されています。これらのメカニズムは、管理者が選択するどのプログラミング・アプローチにも適用します。